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ピースサイン ページ19

「あー、もうしげやっと来た!」



「どこ行ってたんだよー」



「ごめんな、治療しとってん!」



「はあ?怪我したのー?」





保健室からコートに帰ってくると、
遅いことを不審に思っていたらしい
大毅のクラスの子たちが大毅を
囲んだ。




こういうの見ると、やっぱり
人気者だなーと思う。



ピー、と審判が笛をならして、
選手に中央に集まるように促す。




女子のバレーももう終わったのか、
女子を中心にコートの周りには
本当にたくさんの人がいた。




友達も見当たらないし、人が少ない
すみっこで見学することにした。




お願いしまーすと選手同士で
挨拶をしているのをぼーっと
眺める。




ふと、顔をあげた大毅がこちらを見た。




ぱち、と目が合う。




ドキドキと鼓動が早まった。



うそ、絶対私の場所分からないと
思ってたのに。と、軽くパニックに
なる。




そんな私に大毅は片方だけ笑窪を
へっこませてふわりと笑いかけると、
腕を伸ばしてピースサインを向けた。




顔に熱が集まる。



なに、あれ。



「かっこいー……」



私だけに向けられたサインに
思わず出てしまった言葉に口を押さえた。





同時に、試合開始のホイッスルが
鳴り響くと、選手が一斉に
動き出す。




私のクラスと大毅のクラスの対決。



両者一歩も譲らず、なかなか
シュートが決まらない。


そんななか、大毅が
「瀬野ー!パース!」と叫んで、
男子からパスをもらった。



「わーめっちゃ敵おる!やばい!」



自分からもらったのにも関わらず、
笑いながらアホっぽい事を言う。



大丈夫かよ、なんて苦笑いするも、
それは杞憂だったらしい。



人の間を縫うようにドリブルで
走り抜ける大毅。



あまりにきれいに走るから、
相手が避けているように見えた。




そのままゴールの下にいって
ボールを投げると、リングを
くるくる回ったそれはゴールに
吸い込まれていった。



一際大きな歓声が響く。



「あれって重岡くん?かっこいい!」



「先輩やばい、かっこよすぎ」



そんな声がちらほら聞こえる。




私はただ、嬉しそうに中間くんと
ハイタッチしている大毅を
赤い顔でポーッと眺めた。

はなまる→←絆創膏



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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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ほわいとやどかり(プロフ) - 優衣さん» ご覧いただきありがとうございます。本当ですか!嬉しいです~ 私も妄想どんどんして頑張ります笑 (2017年3月2日 18時) (レス) id: 32bf9a321b (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - かわいい重岡くんにキュンキュンしてます!こんな毎日楽しいだろうな〜。゚(゚^ω^゚)゚。 (2017年3月2日 0時) (レス) id: 53d8d3bdbc (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとやどかり(プロフ) - Cotton Candyさん» 全て読んでいただいたなんて、嬉しいです!ありがとうございます(*^^*)流星くんですね、ぜひ書かせていただきます! (2017年2月25日 17時) (レス) id: 32bf9a321b (このIDを非表示/違反報告)
Cotton Candy(プロフ) - 昨日このシリーズの神山さんを見つけ、シリーズ全て読ませていただきましたヽ(*´∇`)ノもし良かったら次は流星くんが読みたいです(人・ω・) (2017年2月25日 12時) (レス) id: c22a377e50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほわいとやどかり | 作成日時:2017年2月17日 21時

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