Daily Life~赤~

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「あー、やっぱ起きとる」



「大毅……？」




ドアを開けて見えた相手は大毅だった。



「どうしたの？」



「しー……淳太が起きてまう笑」





人差し指を口にあてて楽しそうに、
淳太寝ててつまらんから来てもうた、
といたずらっ子のような笑顔を
向ける。




「入るで？」



「うん、どうぞ……？」




自分の家じゃないけどどうぞ、
と招き入れる。






……冷静なふりして、本当は
大毅が来てくれて安心したし、
ものすごいうれしい。





大毅はベッドに豪快に寝そべると、
私も来るように促す。




隣に同じように腕をたてて寝そべると、
「これ見てみ？」と大毅は
目の前にスマホをちらつかせた。




「おもろない？笑」



「ん？……ふふっ、笑」




そこには写真のアプリで加工されて
パンダに変身した中間くんが
ぽかん、と口を開けて寝ていた。




その可愛らしさに、思わず
吹き出してしまう。




「さっきとってん、やばいやろ？」



「これ、怒られるやつじゃん笑」



「淳太には言わんしー内緒やで？」



「言っとこうかなー」



「あかん！」




冗談冗談、ってクスクス笑いあう。




夜中だから二人とも声が小さくなって、
ないしょ話をしているようで
少しドキドキと胸が疼いた。






あー、やっぱ起きとる



そう言って微笑んだ大毅を思い出す。






もしかしたら、私が怖がってないか
確認しに来てくれたのかもしれない。

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