優しい人�� ページ21
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『...私、将来有名になっちゃうかも』
あ？と声をあげたかっちゃんを見上げて、笑う。
『だってさ、...将来の��1ヒーロー振っちゃうんだよ、やばくない？』
『相当度胸ないとできないよ、こんな怖い��1ヒーロー振るなんて』
『誰が怖いってこのくそブスが』
かっちゃんの吊り上がった目を見て、又も笑う。
こんなに悪人面で、口も悪くて、態度も悪くて、ぱっと見ただの敵なのに、彼なら本当に��1ヒーローになってしまいそうだから、凄い。
ブスなんて、いつもだったら反論するとこだけど、もういいや
かっちゃんが私の頭に片手を置いた。
その三白眼が私を映して、見んなとでも言うようにぐしゃぐしゃと髪を撫でられる。
『...まあ、度胸だけは認めてやるよ、ブス』
『そのブスっての、やっぱ辞めない？』
何回も言われると、そんな気がしてくるから。
何を言われてもいいと思ったが、やはり嫌なものは嫌だ。
『うるせえよ』
反論を許してくれない。
彼の手がゆっくりと私の頭から離れて、バツが悪そうに自身の髪を掻いた。
『...つーか、いつまでもこんなとこいんじゃねぇよ』
『え？』
『さっさと行けや。もう文化祭終わんぞ』
ちらっと手持ちの時計を見ると、思っていた以上に時間が経っていて、文化祭の終了時刻が刻々と近づいていて、はっとする。
かっちゃんがさっさと行け、と払うような仕草をして、私はまた笑う。
『...うん、行ってくる』
鋭児郎は待っていてくれているだろうか。
あの時、ただ待っていてほしいとだけ告げたから、もしかしたらもうあそこにはいないかもしれない。
そんな少しの不安と、焦りを胸に抱えながら私は中庭から抜け出した。
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先程までそこにいた、彼奴の面影に少しだけ触れる。
はぁ、と溜息をついて壁に寄り掛かると
ポケットに入れていた携帯が震えた。
...こんな時になんだよ、
苛々する気持ちと共に、ホームボタンを押して指をスライドさせる。
メッセが2件。
一つずつ開くと
【『おい爆豪、今日ラーメン行くぞ』】
という醤油顔からの意味の分からない文章と
【『振られた者どうし仲良くしましょーや！！！あ、今日の放課後、瀬呂と３人でラーメン行こうぜ』】
というアホ面からの馬鹿みてぇな文章。
...馬鹿だな此奴ら
いつもなら無視してしまうそのメッセに、一つずつ返事をして携帯を閉じ、歩き出した。
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出水紫苑 - 爆豪ぉぉぉぉおぉおぉぉお！！！ (2023年2月22日 16時) (
レス) @page23 id: 461bd7d92a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう(プロフ) - 本当に好きです.........最高すぎます(´TωT｀)心がぎゅうるんってなって（語彙力）涙なしでは見られませんでしたぁぁぁ(´；ω；｀) (2022年5月20日 22時) (レス) @page28 id: 8a120375b5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の緑 - お、推しが、爆豪派閥が尊い！aya様、貴女は、神様ですか？ (2021年8月3日 13時) (レス) id: 01d7461e9f (このIDを非表示/違反報告)
しょう - 感動して涙出ました。 (2021年7月18日 23時) (レス) id: 427116d3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - さ、最推しと付き合ってくれてありがとうございます、、。まじでこの小説好きです。出てくる人みんな好きすぎて尊いですありがとうございました。 (2021年3月9日 0時) (レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月23日 19時
