優しい人�� ページ20
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『ごめん、ごめんなさいッ...』
まだ、私は傷つける。
ぽたぽたと流れた涙は地面に茶色いシミを作った。
無駄に答えを引き延ばして、皆の気持ちをかき乱して、やっと決意したと思ったらまた傷つけて。
あの4人のことを好きな女の子も沢山いるはずなのに、その子たちまで傷つけて。
あの子の言っていた通りだ。
私は狡い
だからこそ、もう引き延ばさない。
『...そーかよ』
かっちゃんの、そんな独り言みたいな声が聞こえて。
くっと唇を噛む。
『...ごめん』
こんなありきたりな言葉しか出てこなくて悔しい。
何かもっとないのかと言いたくなる。
静まり返った中庭。
『...おい、顔上げろや』
不意にかっちゃんのそんな声が聞こえて、私はゆっくりと顔をあげた。
何時も道理のぶっきら棒な顔。
は、っと鼻で笑った彼は私の頬を片手で掴む。
何を言われるのかと、ドギマギする。もしかしたら、顔面爆破させられるかもしれない。
...それでもいいや、とほんの少しの覚悟を決めて彼を見つめると
『ぶっさいくな面だな、テメェ』
『ん！？』
想像していた言葉よりもはるかに的外れなことを言われて、思わずぎょっとしてしまう。
ぱくぱくと金魚みたいに口を動かすが、彼のその堅い手に阻まれて良く分からない動きになってしまった。
『さっきから黙って聞いてりゃ謝ってばっかじゃねえか』
『ふぁっふぇ』
だって、と言葉を続けようとしたが彼の頬を掴む力がますます強まって、言えなくて。
『...俺は謝ってもらうためにテメェに告白したんじゃねえぞ』
『次謝ったらぶっ殺す』
物騒なそんな言葉に、慄いて、かっちゃんならし兼ねないと改めて慄いて、私は頷いた。
ゆっくりと離された手。
ふてぶてしく、その手を制服のポケットに入れて、私を見つめた。
数秒見つめあって、何だか居心地が悪くて、お互いに目を逸らすとかっちゃんが『大体なァ、』と言葉を続けた。
『俺はオールマイトをも超える��1ヒーローになる男だ、』
『...テメェに振られたぐらいで落ち込むわけねえだろ』
そんな自信満々の彼の言葉に、はっとして。
あの夜を思い出して。
『...うん』
少しだけ微笑んで、俯いた。
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出水紫苑 - 爆豪ぉぉぉぉおぉおぉぉお！！！ (2023年2月22日 16時) (
レス) @page23 id: 461bd7d92a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう(プロフ) - 本当に好きです.........最高すぎます(´TωT｀)心がぎゅうるんってなって（語彙力）涙なしでは見られませんでしたぁぁぁ(´；ω；｀) (2022年5月20日 22時) (レス) @page28 id: 8a120375b5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の緑 - お、推しが、爆豪派閥が尊い！aya様、貴女は、神様ですか？ (2021年8月3日 13時) (レス) id: 01d7461e9f (このIDを非表示/違反報告)
しょう - 感動して涙出ました。 (2021年7月18日 23時) (レス) id: 427116d3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - さ、最推しと付き合ってくれてありがとうございます、、。まじでこの小説好きです。出てくる人みんな好きすぎて尊いですありがとうございました。 (2021年3月9日 0時) (レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月23日 19時
