11ラバー ページ12
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保健室、放課後。
薄暗くなり始めた外の景色を見据えながら、あともうひと踏ん張り、という意を込めて入れたコーヒーをデスクに置いた。
コーヒーの香りが立ち込める。
うん、いい匂い、……そのカップに手を伸ばし、まさに口に含もうとしたその瞬間だった、
がらりと扉が空いて、見覚えのある髪の毛が見えたのは。
……。
『……また来たの。上鳴くん』
『い、いや！！今回は真面目な理由で！』
『いつもは不真面目な理由で来てるって自覚あったのね』
じっ、と彼を見つめると手に持っていたマグカップを落とさないようにデスクに戻す。
危うく火傷するところだった。
『…まあ、今日は本当に真面目な理由っぽいね』
彼は制服でも、体操服でもなく、ヒーローコスチュームに身を纏っていた。
見てわかるくらいにボロボロになったその姿に｢相も変わらず無茶をする｣なんておばさん臭い感想を抱く。
座って、などと諭さずとも、もう既に彼は私の目の前の椅子に腰かけていた。こういうところはちゃっかりしているというか。なんというか。
『今年の1年生はや〜けに怪我人が多いなあ、確か先週も……』
『あ、緑谷じゃないっすか？あの、ソバカスの』
『ああ、そうそう。…緑谷くん、あと鉄哲くんってのもいたかな』
『あー、彼奴は無茶やらかしそう』
｢いや、アンタもね｣と軽く突っ込むと彼はははは、と乾いた笑いを落とす。
彼の身体を見れば見るほど、切り傷擦り傷だらけ。
この前の打撲も完全に治ったとは言い難く、まあつまり、……そう。
文字通りボロボロってこと。
『今日はなんの演習だったの』
『あー、3対3のチーム戦だったんすけど
爆ご、…ンン！……めちゃくちゃ面倒くさいやつがいるとこと当たって』
『ボコボコにされたわけね』
『いや、そうなんすけど言い方！』
｢優しく！！！｣と訴える彼にケラケラ笑う。
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トマトまと(プロフ) - 続き→ちゃんと、プロポーズは彼からでしたね。主ちゃんの願いが叶って良かったです。最後に、ayaさんの文章の書き方、読みやすく、面白く、最高でした！素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました！！ (2022年11月20日 10時) (
レス) id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！プロローグとエピローグの違いにほんわかしました。主ちゃんの行動、相澤先生の考え、ミッドナイト先生の話、上鳴くんの恋心、沢山の人物によってこの物語が完成していて、読んでいてとても楽しかったです！ (2022年11月20日 10時) (レス) @page47 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ぱりぱり。さん» 感情の変化や、言葉選びには殊更気を使って書いていたのでそこを汲み取っていただけて本当に嬉しいです泣書いてよかったと思いました、、、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました！！！ (2021年6月13日 22時) (レス) id: 13840754e4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 27さん» 大好物！！良かったです！！笑こちらこそ最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました！！また何処かで見かけたらよろしくお願いします！ (2021年6月13日 22時) (レス) id: 13840754e4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 柊さん» 最後まで丁寧に読んでくださって、本当にありがとうございます泣ほっこり、していただけて良かったです、安心しました！！本当に最後までお付き合いいただきありがとうございました！！ (2021年6月13日 22時) (レス) id: 13840754e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2021年1月10日 23時
