プロローグ ページ1
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ガサリと音を立てて、手に持っていたビニール袋が私の足に当たる。
1日の労働のせいでパンパンになってしまった脹脛を労る暇もなく、駅から続く自宅への道をとぼとぼと歩いた。
辺りは真っ暗で、きっとあの街灯が無ければ道も何も見えないだろう。
如何にもこうにも、教師という職業はいつの時代もブラック企業で働いているようなもので、ここのところの残業続きには溜息が止まらない。
直近で太陽の上がっている時間に帰れたのは、いつだったっけな、…そんなことを考えるくらいなのだからきっと遥か昔の話なのだろう。
駅から徒歩15分。特別近くも、遠くもないその距離が今日はやけに長く感じて。
「あーあ。やっぱ徒歩5分の物件にしとけばよかった」
なんて血迷ったことを考えつつも、見慣れた郵便局を通り過ぎた。
郵便局を通り過ぎたその先には可愛いパン屋があって、…勿論今は閉まっているけれど、
そしてそのパン屋から数メートルいったところの曲がり角を右に曲がって、そしてまた数メートル。
その先に見える何処か小洒落た、可愛らしいアパートが私の住む家だった。
郵便受けを開くと、数枚のチラシと、そして。
『……ん？』
一通のハガキ。
表に書いてあった高校時代の友人の名前。
その中身を一瞬で察してしまった私は、それを裏返すことなく大きな溜息をついたのだった。
意を決して、裏返す。
_______……案の定、それはいわゆる�犒觝�報告�瓩離魯�キであった。
今年に入って何通目だろう。数え切れないくらいの報告ハガキを受け取った私は中身を見ずとももう雰囲気で察してしまえるくらいにはなったのだ。
『……そんなとこで何してんだ』
不意に右手が軽くなる。いきなり、ビニール袋の重みがなくなって、私は振り返らずとも分かるその気だるげな声に｢おかえり｣と声を漏らした。
『早く中に入るぞ』
『……ん、そだね』
全身黒ずくめで、パッと見不審者にしか見えないその男は、スタスタとエントランスを歩いていってしまった。
_____……駅から徒歩15分。
近すぎず、遠すぎずのその距離にある、少しだけ小洒落た可愛らしいアパートが
私と私の恋人である�狒袿珪誕性瓩僚擦牴箸任△襦�
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トマトまと(プロフ) - 続き→ちゃんと、プロポーズは彼からでしたね。主ちゃんの願いが叶って良かったです。最後に、ayaさんの文章の書き方、読みやすく、面白く、最高でした！素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました！！ (2022年11月20日 10時) (
レス) id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！プロローグとエピローグの違いにほんわかしました。主ちゃんの行動、相澤先生の考え、ミッドナイト先生の話、上鳴くんの恋心、沢山の人物によってこの物語が完成していて、読んでいてとても楽しかったです！ (2022年11月20日 10時) (レス) @page47 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ぱりぱり。さん» 感情の変化や、言葉選びには殊更気を使って書いていたのでそこを汲み取っていただけて本当に嬉しいです泣書いてよかったと思いました、、、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました！！！ (2021年6月13日 22時) (レス) id: 13840754e4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 27さん» 大好物！！良かったです！！笑こちらこそ最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました！！また何処かで見かけたらよろしくお願いします！ (2021年6月13日 22時) (レス) id: 13840754e4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 柊さん» 最後まで丁寧に読んでくださって、本当にありがとうございます泣ほっこり、していただけて良かったです、安心しました！！本当に最後までお付き合いいただきありがとうございました！！ (2021年6月13日 22時) (レス) id: 13840754e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2021年1月10日 23時
