大丈夫�� ページ9
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ぎゅ、っとその小さな体を抱きしめた。
受け止めた、大丈夫だ、ちゃんと、ちゃんといる、
『(...ちゃんと生きてる)』
ぐったりと力の抜けたその体を動かして、彼女の顔を確認する。
その瞳はしっかりと閉じられていて、意識を失ってしまったようだった。
無理もない、あんな高いところから、
きゅ、っと眉を潜めると彼女の頬を撫でた。薄黒く汚れているその部分を拭うと、彼女をおんぶする形に体を動かした。
集まってきた班の皆に彼女の姿を見せると、皆ほっと安堵したような顔を見せる。
騒ぎを聞いて、此方に駆け寄ってきた担任の相澤は上鳴と、土坂のその姿を見て滅多に変えない表情を和らげた。
『...上鳴』
『っす、』
『土坂を婆さんのとこに連れていけ。…それが終わったらこっちに戻ってこい』
『分かりました、』
勿論そのつもりだったのだが、改めて担任からの許可が出ると動きやすい。
「それと、」と付け加えられた相澤の言葉に振り返ると、降ってきたのはその大きな掌で、
『...よくやった、ヒーロー』
少しだけ胸がぎゅっと締め付けられるような感覚、泣きそうになりつつもそれをみんなに見せるのは恥ずかしく、少しだけ顔を下に向けた。
『...っす、』
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目を開けるとそこは見覚えのない場所。
キン、と又しても痛む頭に気を取られつつ、身体を起こすと自分の掌を誰かに握られていることに気が付いた。
『...上鳴？』
制服姿の上鳴電気は、彼女の掌を握ったままどうやら眠ってしまったようだった。
土坂Aは自分の格好を改めて見つめなおすと、ヒーロースーツであることに気が付いた。
そして、
演習試験時に何があったのかを、思い出す。
『(...あ、そうだ。私あの時、)』
突然やってきた頭痛と、ふらつく足取り、それに加えて自分が立っていたビルの屋上がみるみるうちに崩れ始めて。
『(...いつもなら、難なく対応できたはずなんだけど)』
避けることも、誰かの助けを呼ぶこともそれなりにできたはずなのに。
…今回ばかりは、それが出来なくて。
クラスメイトに、多大なる迷惑をかけてしまったことに気がついた土坂は自己嫌悪でため息をついた。
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無気力に自信が有る人 - 続きがあるようで無い終わり方……？君○代みたいに。更新してもらいたいですね。面白くて大好きな作品なんで！恐らく更新してない期間が１ヶ月以上続いたんですよね。それで、、、。せめて更新停止だったら希望があるんですが。 (2022年2月8日 0時) (
レス) @page23 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぬ - これで終わりはないわwww (2022年1月16日 2時) (レス) @page23 id: 2680fe3345 (このIDを非表示/違反報告)
上鳴とりあ@個性:帯電と宝石(プロフ) - 続き気になります…とても面白いです！ (2021年7月8日 0時) (レス) id: 49f19b8511 (このIDを非表示/違反報告)
兎斗(プロフ) - え、お、終わり…？ですか…？続きが気になりすぎます…どうか更新してください…！！ (2021年7月4日 20時) (レス) id: d97bb948a4 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキmitsuki(プロフ) - これで終わったら悲しい‥‥ (2021年7月4日 17時) (レス) id: 75866be232 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年6月28日 20時
