やってしまった ページ12
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土坂の声に、はっとする。
ずっと下に向けていた顔をあげて、目の前の彼女を徐に見つめると、丸い瞳を見開いて、唇を薄く開いて。
そして、その白い肌がみるみるうちに赤くなる。
...んんん？？？？？待ってくれ、
『(え、まさか今の口に出て、)』
ばっと思わず口を片手で覆う、そんなことをしても口に出してしまった言葉は消えてなくなりはしない。
しんと静まった保健室の中でぐちゃぐちゃになってしまった気持ちを整理しにかかる。
兎にも角にも、上鳴はぽろりとその場の雰囲気に流され、告白まがいの言葉を彼女に向けて発してしまったわけで。
『...え、っと』
彼女の戸惑ったような顔、そして慌ただしく動く瞳、...慌てている姿を見れば見るほど自分のやってしまった感が強くなる。
顔に熱が集中するのを感じる、暑い。
だらだらと流れる汗を体中で感じるがそれを拭う暇さえなく、
『いや、！今のはなんていうか、違う、』
思わず「違う、」と言いかけると彼女の益々困惑したような顔が見えて。
駄目だ、これじゃあ何だか遊び半分でこんなことを言っているただのクズに成り下がってしまう！！！！
『え、いや、あの違うくは無いんだけど！！いや、こんなつもりじゃなかったっていうか、え、？』
一体俺は何を言っている...？
思っていることを口に出せば出す程、上鳴の思考は混乱した。
本当にこんなつもりではなかった。こんなタイミングで、こんな場所で告白するつもりなぞ、微塵もなかったというのに...いや、何時かは言わなければと思っていたがそれは今日ではなかったのだ。
思考は一向に纏まりそうにないし、汗は止まりそうもない。
居たたまれない雰囲気の中、追い詰められた上鳴は勢いよく椅子から立ち上がった。
『いや、あの嘘じゃないんだけど！！！！嘘じゃあないんだけど、その...タイミングミスった的な、』
『...』
『あああ！！！兎に角！！！嘘じゃない！嘘じゃないから、』
彼女の顔はずっとポカン顔だし、もう訳が分からない。
上鳴はその言葉を捨て台詞として吐き捨て、「俺、取り敢えず今日は帰るわ！！！！」と叫びながら保健室から思いきり逃げ出した。
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無気力に自信が有る人 - 続きがあるようで無い終わり方……？君○代みたいに。更新してもらいたいですね。面白くて大好きな作品なんで！恐らく更新してない期間が１ヶ月以上続いたんですよね。それで、、、。せめて更新停止だったら希望があるんですが。 (2022年2月8日 0時) (
レス) @page23 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぬ - これで終わりはないわwww (2022年1月16日 2時) (レス) @page23 id: 2680fe3345 (このIDを非表示/違反報告)
上鳴とりあ@個性:帯電と宝石(プロフ) - 続き気になります…とても面白いです！ (2021年7月8日 0時) (レス) id: 49f19b8511 (このIDを非表示/違反報告)
兎斗(プロフ) - え、お、終わり…？ですか…？続きが気になりすぎます…どうか更新してください…！！ (2021年7月4日 20時) (レス) id: d97bb948a4 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキmitsuki(プロフ) - これで終わったら悲しい‥‥ (2021年7月4日 17時) (レス) id: 75866be232 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年6月28日 20時
