違和感�� ページ30
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そんな彼女の姿を見て、迷うことなくベッドに近づいた。
パジャマを少しだけ剥ぎ取り、脇の真ん中に体温計を指す。今更、彼女の下着が見えようと、彼女の肌に触れようと、そんなことで動揺するような関係性ではないのだ。
寧ろ、見たいと言ったわけでもないのに「新しく買った下着！！！」と定期的に見せにくるのはこの恥じらいもくそもない馬鹿幼馴染のほうなのだから。
暫く放置していると、ピピッという軽い電子音が鳴る。それを脇から取り上げて、表示された数字を見て爆豪は眉をひそめた。
『(38.6、...)』
思っていた以上に重症で、そういえばさっき触ったおでこも発火しそうなくらい熱かったと。この数値が間違っていないことを再確認する。
本当は、直ぐにでも帰ろうと思っていたのだけれど。
香月Aの両親は共働きで滅多に家に帰ってこない。帰ってきたとしても死んだように眠って、直ぐ仕事に出かけている、とずっと前に彼女から聞いたことがある。
寂しくないのか、と聞いても彼女は笑って誤魔化すだけだった。
じっと眠りについた彼女を見ると、先程と同じように階段を下りて、今度は玄関のドアを開けた。
見慣れた自分の家に入ると、母親の光己に「おかえり」と声をかけられる。
『どうしたの、ちょっと遅いじゃない』
『...ババア、冷えピタどこだ』
『あ？ただいまも無しにそれ？』
「舐めてんの」と青筋立てる彼女に一言。「彼奴が熱だした」と告げた。それを聞いた光己は一瞬で事情を察した。
『...熱、高いの』
『38.6』
『そう、ちょっと待ってなさい』
流石は主婦、と言ったところだろうか。爆豪がリビングにいた約5分間くらいの間で、冷えピタやポカリは勿論、解熱剤、氷枕．．．様々なものが用意されていく。「はいこれ」と渡されたものを素直に受け取った爆豪はスグサマ自分の家の玄関に向かった。
『ちゃんと看病してあげんのよ』
『...っせーよ、黙ってろ』
『何かあったら呼びなさーい』
見送りに来た母の最期の言葉を無視して、玄関のドアを開けるともう外は黒に染まっていた。
溜息をついて、「何でこんなことしてんだ」と考えながらも、明かりのついていない彼女の部屋を見上げる。
＿＿＿≪『...私には勝己くんがいてくれるから』≫
だから 寂しくないよ
と。彼女がそう告げたのは一体いつの日だったろうか。
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さきな(プロフ) - 最近読み始めたんですがもう更新されないのかと思ったら悲しいです(＞＜) (2022年3月15日 19時) (
レス) id: 0a75b45037 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 猫が好きな謎の生物さん» あああまた嬉しすぎるコメント泣ありがとうございます泣私の体調の心配まで。。。嬉しすぎる優しすぎる泣できるときにまとめて更新しますので楽しんでいただけたら幸いです！！ (2020年5月27日 14時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 鳳＊さん» うれじいお言葉泣コメント返すの遅くなってしまって申し訳ないです、、、コメントが嬉しすぎてほんと語彙力なくなります、ありがとうございます！！！puls ultra精神で頑張ります！！！ (2020年5月27日 14時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
猫が好きな謎の生物 - 不定期……？どんとこいや！体を壊したりしないように、気を付けて下さい。学校、頑張って下さいね！応援します。 (2020年5月24日 23時) (レス) id: faf584bdff (このIDを非表示/違反報告)
鳳＊(プロフ) - 不定期？大丈夫!!ってか是非学業に専念して下さい！いつまでもわたしは待ってます！次の更新が楽しみな気持ちがより膨れ上がりますよ！！楽しみにしてます！Plus ultra!! (2020年5月22日 18時) (レス) id: 63e109079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年5月15日 16時
