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「うんっっっま〜!!やっぱり夏のアイスは格別だよなあ。このシャーベット状のがいいんだよ、夏はさあ!」

「わっかる。冬はダッツ、夏はパピコって決めてんのよね、私。まあ、これパピコじゃないけど、今はなんでもいいわ」

「五条先生にしては、いいチョイスだよな。あの人金に物言わせてとりあえず高いもん買っときゃいいと思ってるタイプだろ。」




エアコンが微妙にきいた部屋で、3人はソファに腰掛けてアイスを齧った。シャーベット状の棒アイス。
普段ならアイスクリームを選ぶ人間も、夏の暑さに充てられればラクトアイスや氷菓が食べたくなるものだ。



嬉しそうにアイスを頬張る3人を見て、「可愛いわあ」と頬を緩ませた清宮は1人、ホットの紅茶を飲んだ。身体の冷えを気にしているのだ、年々酷くなっていた。




「ごめんなさいね、エアコンの効き目が悪くて…古いのよねえ、高専の設備って」

「いいよいいよ、全然さっきよりマシ!!アイスもあるしね〜」

「ふふ、そう?悟くんに後でお礼言っておいてね」



はーい!と元気に返事をする虎杖と、静かに頷く伏黒。釘崎はなんか癪だなと思いながらも静かにはーい、と呟いた。


三者三様、その仕草に清宮はいいバランスの取れた3人ね、と微笑ましくなる。少しだけ自分の青い春を思い出して懐かしくなった。




その傍らで、シャクシャク、とアイスを食べ進めていた伏黒は、きんと痛む頭を抑えた。昔からそうだった。アイスやかき氷、冷たいものを食べたら頭が痛む。

アイスクリーム頭痛なんて言われるそれは、大部分の人が経験したことがあるだろうが、伏黒はその中でもその頭痛が良く起こるタイプの人間だった。



――ああ、また来た。くそ。



アイスを食べて幸せな気分に浸っている途中の頭痛。煩わしくて仕方がない。頭を抑える伏黒に、虎杖は「何、どした?あ、きんってなった?」とケラケラ笑った。



くそ、お前もなれよ。と虎杖を睨むが彼は美味しそうにアイスを食べ進めている。むかつく、と少しだけ思う。自分はこういう性質で、仕方がないのだと、そう受け入れてはいるがやっぱり痛いものは痛いのだ。



自分の性質を軽く恨んだその時、目の前に赤色のマグカップが置かれる。
なんだこれは、と顔をあげれば、清宮がにっこりと笑っていた。




「恵くん、昔から頭痛くなりやすいものね。これ暖かい飲み物だから、一緒にとるといいわ」




伏黒は目を見開いた。…そんな昔のことをこの人は覚えていてくれたのか。

・→←伏黒恵の親愛



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chiaki0708(プロフ) - 恵くんの恋を応援し隊 そして高専時代の五条さんの口の悪さ最高笑笑いってる姿が想像付きます笑笑 (2022年1月18日 18時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
mari(プロフ) - 尊い、カウンセラー室の壁になりたいです。 (2021年12月28日 2時) (レス) @page49 id: e3d45e5295 (このIDを非表示/違反報告)
陽夏 - ほっこりしていて、素敵なお話ですネ!!読んでてほっこりしました! (2021年11月21日 17時) (レス) @page47 id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 楓さん» 楓さん、コメントありがとうございます!!続編でもよろしくお願いいたします! (2021年7月19日 21時) (レス) id: b35ce74133 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編だとっ!これからも応援してます!頑張ってください(´∀`) (2021年7月17日 10時) (レス) id: 92699b37e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aya | 作成日時:2021年7月3日 21時

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