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黙りを決め込んでその場から動かなくなってしまった大男をじっと見つめる。その男からぐすぐす音が聞こえ始め、虎杖を初めとする1年組はげ、と顔を引き攣らせた。
初めて見る最強の姿だった。
いつまで経っても口を割らない五条に代わって、家入が溜息とともに言葉を吐き出す。
｢…なんだっけ。�爐�前あのくそ役立たずの落ちこぼれ？�瓩世辰院�｣
その発言の刺々しさに虎杖は眉をひそめた。
すると今度は夏油が横から口を挟む。
｢いや違うよ、硝子。確か�爐修里�そ雑魚術式とゴミみてえな呪力で何が出来んの？家帰れば？�瓩世辰燭呂此�｣
更に聞こえてきた耳を疑う発言に釘崎が五条を睨みつける。そして、最後。張本人清宮が言葉を挟んだ。
｢2人ともよく覚えてるわねえ。後は�珮険，里箸海寮�脳一家だろ？近づくなよマジで。変な縛り結ばれたらめんどーだし�瓩世辰燭錣�｣
その発言についに堪忍袋の尾が切れた彼女の昔からの知り合いの伏黒は静かに式神を出そうとする。虎杖が必死にとめた。でも気持ちはわかる、と虎杖は思った。思わず口を開く。
｢先生、それはねーよ。俺でも分かるもん。女の子にそんなこと言ったら駄目だろ｣
それがトドメだった。可愛がっている教え子の純粋な言葉。思わず泣き崩れた。
非難の目が集中する五条は｢だって、だって…｣とブツブツ小言を漏らしている。弁解の余地もない。
だってあの頃の僕クソガキだったんだもん！！！！と思うがそれを口に出しはしなかった。
五条を見ながら家入と夏油は蔑むように笑う。
清宮はずっとにこにこしている、流石聖母。
彼女は｢でもね、｣と聖母らしく、しゃがみ込む五条の背中を擦る。その仕草に五条は顔を上げた。好き！！！と思った。
｢悟くん、そんなこと言いながらポンコツだった私をいっぱいいっぱい助けてくれたのよ。任務とか、殆ど悟くんが終わらせてくれたし、｣
｢A…！！！！｣
五条は彼女に対して結婚して！！！！と思った。そんな心の声なぞ露知らず、彼女は五条に笑いかける。
｢…私が落ちこぼれのポンコツ役立たずの洗脳一家だったのが悪いのよ｣
その一言に、しんと辺りが静まった。
ぽかんと口を開く五条。静かに口を抑えながら爆笑する他の大人二人。にこにこしている清宮。その笑顔が今はとても怖かった。意外と根に持ってたりするのだろうか。
五条は、再び灰になる。今からでも高専時代のクソガキだった自分をぶん殴りたいと心の底から思った。
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chiaki0708(プロフ) - 恵くんの恋を応援し隊 そして高専時代の五条さんの口の悪さ最高笑笑いってる姿が想像付きます笑笑 (2022年1月18日 18時) (
レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
mari(プロフ) - 尊い、カウンセラー室の壁になりたいです。 (2021年12月28日 2時) (レス) @page49 id: e3d45e5295 (このIDを非表示/違反報告)
陽夏 - ほっこりしていて、素敵なお話ですネ!!読んでてほっこりしました! (2021年11月21日 17時) (レス) @page47 id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 楓さん» 楓さん、コメントありがとうございます！！続編でもよろしくお願いいたします！ (2021年7月19日 21時) (レス) id: b35ce74133 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 続編だとっ！これからも応援してます！頑張ってください(´∀｀) (2021年7月17日 10時) (レス) id: 92699b37e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2021年7月3日 21時
