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出会いは、そう
高校1年生の秋。
『ッ危ない!』
高校からの帰り道。
いきなり聞こえたそんな声に「え?」と身体を硬直した瞬間、何か布のようなもので体をぐるぐる巻きにされて、引き寄せられる。
訳も分からぬまま呆然と、目の前を見つめていれば物凄いスピードで通り過ぎていくトラックが見えて。
...あのままだったら私
と一気に血の気が引いて、背筋が凍ったのを覚えている。
『っと、...大丈夫?』
はっと我に返って、そこで男の人に抱き寄せられていることに気が付いて。
慌てて上を向いて「助けてくれてありがとうございます」そう言うつもりだった。
『...ん?俺何か顔についてる?』
彼の顔を見た瞬間、言葉が詰まって見つめてしまう。
一目惚れだった。
『...いえ、ありがとうございます』
やっとこさ出た言葉は可愛げのない言葉。
笑顔を作ることも、彼の名前を聞くこともできず私はそれだけを言って、その場から逃げ出した。
帰り道、全速力で走って走って。
胸が苦しい。
...恋愛は今までにもしたことがあるはずなのに、こんなに胸がどきどきしたのは初めてだった。
次の日、そのことを友達に話したら「その人、探そう!」って言ってくれてその日から名前も知らない彼のことを探す日々が続いた。雄英の制服を着ていたから、雄英生であることは分かっていたけれど、学年も、クラスも。ましてや学科でさえ分からない。
だから
『A!わかったよ、あの人1Aの瀬呂範太って言うんだって!』
『1Aって...え、同学年!?』
分かった時は嬉しくて、でも、同学年だということが衝撃的で。名前をそっちのけで反応してしまって友達に笑われた。
...だって大人びてたから。背も高かったし...。
それでも、彼に一歩近づけた気がして嬉しくて。
食堂とか、廊下とか、移動教室とか。
色んなとこですれ違ってその度に見つめて、目があいそうになったら逸らして。
...やっぱ、背高いな。
あの黄色い髪の人、いっつも一緒にいる。
今日は4人でいる、...
あ、オレンジジュース飲んでる。
今思えば、軽いストーカーだ。
それでも当時は一つ一つ、彼のことを知っていくのが嬉しくて楽しくて。
『...あーもう、瀬呂くんかっこいい!!』
『え〜?私は轟焦凍くんのほうがタイプ〜』
『うっさいなぁ、アンタは知らなくていい!』
『何だって!?』
瀬呂くんのかっこよさは私だけが知っていれば十分なのである。
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ぽん - 好きすぎる。本当に好きです書いてくださってありがとうございます解釈一致すぎてもう一生瀬呂夢これしか読めない（；＿；）♡ (2023年1月21日 23時) (
レス) @page47 id: bfc2e6fd8d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ぁぁぁぁぁぁぁぁ……見るの凄い遅れてますね……泣きました…なんか…良かったです……くっ付けて……瀬呂推しなんで心がヤバいですw (2022年2月13日 22時) (レス) @page47 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
りるまろ - 瀬呂に落ちた (2021年8月8日 11時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - 3回くらい泣きました…幸せをありがとうございます。瀬呂くん大好きです(TT) (2020年7月20日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
NAGI(プロフ) - ayaさん» やった(´∀｀*)ありがとうございます！ぜひ！ (2020年5月13日 8時) (レス) id: 8404e24904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月30日 18時
