7(微裏注意) ページ8
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どさっと、柔らかいベッドの上に降ろされて、上を見上げた。
懐かしい、この体勢からの彼の顔。
両手を顔の横に押さえつけられて、頭の中でぼんやりと考える。
...あの雰囲気から、こういう場所に来るのは必然だった。そんなの分かってる。私だって、もうあの頃の子供みたいな自分じゃない。
それなりに色々な経験をして、傷ついて、立ち直って、大人になったはずだった。
だから、分かってる。
分かってるけど。
『...なーに、また泣いて。』
「ん？」と優しく笑った彼が私を見下ろした。
押さえつけられていた右手がふっと自由になったかと思えば、彼の優しい手が私の頭を撫でる。
泣き顔を見られたくなくて、顔だけ横に向けて枕に押し付けた。
『...酔った元カノ連れ込むなんて、最低』
ぽつりと、虚勢を張った一言が口から飛び出して、彼の反応が気になって、目線だけをそちらに向けた。
ぽかん、と口を開けて数秒固まって。
聞こえたのは「ふはッ」という笑い声。
辞めてくれるのかと思えば顎を掴まれて、顔を無理矢理前に向けさせられる。
悪い顔をして、私をじっと見つめた彼にむっとする。
『なんか言えよ馬鹿』
その私の言葉に「ん〜？」と聞いているのか聞いていないのか良く分からない返答。
『...最低最低最低、この変態』
そんな子供みたいな言葉をぶつけても、表情一つ変わらない。
...あの頃から、何一つ変わってない。
そのムカつく顔を崩したい。
更に何かを言わなければと、頭で必死に考えて。
口を開いた、その瞬間
『んッ』
その、タイミングを見計らったかのように、彼の顔が瞬時に近づいてきて、いとも簡単に私の唇を奪う。
開けた口の中に、彼の舌が器用にも入ってきて、私の歯列をなぞる。
背筋がぞくぞくして、久しいキスの感覚に、息継ぎが出来ない。
何とか体の中に酸素を取り込みたい、その一心で傍らの白いシーツを握った。
数秒経って、ゆっくり顔が離れると彼の余裕綽々な顔が見えて。
対して息絶え絶え涙目の自分が恥ずかしい。
『...さっきから、ごちゃごちゃうるせーよ？』
そんな彼の一言を合図に、その綺麗な指が私の腰をなぞった。
びくっと、大袈裟に反応する体。
やだ、やめてよ。
『ッや、め、さいってい...ッ』
『その最低な男が好きなのは誰だよ』
どくんと胸が跳ねて何も言えない。
又しても、彼の顔が近づいてくる。
ああもう。
流されてしまう。
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ぽん - 好きすぎる。本当に好きです書いてくださってありがとうございます解釈一致すぎてもう一生瀬呂夢これしか読めない（；＿；）♡ (2023年1月21日 23時) (
レス) @page47 id: bfc2e6fd8d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ぁぁぁぁぁぁぁぁ……見るの凄い遅れてますね……泣きました…なんか…良かったです……くっ付けて……瀬呂推しなんで心がヤバいですw (2022年2月13日 22時) (レス) @page47 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
りるまろ - 瀬呂に落ちた (2021年8月8日 11時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - 3回くらい泣きました…幸せをありがとうございます。瀬呂くん大好きです(TT) (2020年7月20日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
NAGI(プロフ) - ayaさん» やった(´∀｀*)ありがとうございます！ぜひ！ (2020年5月13日 8時) (レス) id: 8404e24904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月30日 18時
