anotherstory04 ページ43
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仕事が早く終わった。
携帯を開いて、範太の文字を探す。
今日は私が彼の家に行く日だった。
【『今から行くね』】
それだけ打って送信する。
鞄に書類やらなんやらかんやらを入れていると、直ぐにぴかっと携帯のホームが光った。
...返信速い
通知を確認すると、予想通り範太からで。
【『ちょっと仕事長引くから、先入っといて』】
淡泊な彼の返信。
財布を取り出して、つい先日「お前に持っといてほしい」と言われて渡された彼の部屋の合鍵を少しだけ眺めた。
...貰った時も相当嬉しかったけど、今でも顔が綻ぶ。
『なーに、ニヤニヤして』
『はっ、...先輩』
はっと我に返るといつの間にいたのやら、背後で彼女が愉しそうに笑ってる。
「なに、その鍵」と問われ、何とか笑って誤魔化した。
『じゃ！お疲れ様です！！』
重たくなった鞄を持って、これ以上無駄に追及されないように。
彼女にぺこりと礼をしてオフィスを去った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
私の会社から、電車で二駅。
あんまり利用しない電車を、彼の家に行く時だけ使う。
最初は何がどうなっているのか全く分からなかったけど、今ではもうお手の物だ。
彼の住んでいるアパートに着くと、財布から合鍵を取り出した。
がちゃっという気持ちのいい音。
...彼から合鍵を預かって、使うのはこれが初めてだった。
恐る恐る部屋に入る。
...何回来ても思う、なんでこんなにいい匂いなの。そして家具がお洒落。
いくら範太の部屋だからと言っても、他人の部屋に一人でいるという背徳感は何だか拭いきれず。
鞄をリビングの隅っこに置いて、ゆっくりとセンスの良いソファに腰かけた。
やっぱり、ヒーローって大変な分、お給料もいいのだろうか。
このソファもふわふわだし、何より、このアパート。きっと私のとこより家賃高い。
綺麗だし、広いし。
一人で人の家のソファに座っていても何だか落ち着かない。
携帯を確認しても、範太から何の連絡も入ってないから、きっとまだ仕事をしているんだろう。
『...ちょっと探検しよ』
じっとしていることが出来ず、ソファから立ち上がる。
彼の部屋をぐるりと見渡した。
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ぽん - 好きすぎる。本当に好きです書いてくださってありがとうございます解釈一致すぎてもう一生瀬呂夢これしか読めない（；＿；）♡ (2023年1月21日 23時) (
レス) @page47 id: bfc2e6fd8d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ぁぁぁぁぁぁぁぁ……見るの凄い遅れてますね……泣きました…なんか…良かったです……くっ付けて……瀬呂推しなんで心がヤバいですw (2022年2月13日 22時) (レス) @page47 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
りるまろ - 瀬呂に落ちた (2021年8月8日 11時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - 3回くらい泣きました…幸せをありがとうございます。瀬呂くん大好きです(TT) (2020年7月20日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
NAGI(プロフ) - ayaさん» やった(´∀｀*)ありがとうございます！ぜひ！ (2020年5月13日 8時) (レス) id: 8404e24904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月30日 18時
