anotherstory03 ページ41
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「え、」と一言零してから、彼女が固まってしまう。
目の前でぶんぶんと掌を振ってみるが、反応はない。
苦笑を零す。
...だから言いたくなかったんだよ
『...何も変わってないって言ってたじゃん』
数秒たち、漸く頭も追いついてきたのか、可愛くないことを言うようになった。
最近素直になったと思っていたのに、やっぱり予想外の事が起きると天邪鬼になってしまう。
『...嘘に決まってんじゃん、あんなん』
あの時を少しだけ思い出す。
本当は、変わりすぎててびっくりした。
あまりにも、綺麗に成長してて、俺がいなくても大丈夫みたいな顔でそこにいたから。
『綺麗になった。』
スーツも綺麗に着こなして、ピンとした背筋で立っていたから。ムカついて、思ってもないことを喋った記憶がある。
すっと彼女の髪の毛に指を通すと、くすぐったいと身を捩る。
恥ずかしそうに目を伏せたAに笑ってしまう。
笑った俺にきっとムカついたのだろう。あんまり痛くない力で何発か殴られて。
『...うざい』
『うざくて結構』
けらけら笑う。
すると、一気に不機嫌になってしまったようで、ふんとそっぽを向いて離れて行ってしまう。
こういうとこは変わってないのね。
恥ずかしいことがあると、直ぐに機嫌悪くなんの。
彼女の変わってない子供みたいなところを見ると、途端に嬉しくなってしまう。
大人なAも好きだけど、あんまり大人びてほしくないという思いは少なからずある。
こうなってしまったら、暫くは機嫌悪いからなぁ...
うん、ほっとこ。
傍に置いてあった、メンズ誌をぺらぺら捲った。
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一時間程立っただろうか。
手に持っていた雑誌も隈なく読み終え、ふうと息を吐く。
ちらっと横を見て機嫌の悪いAを観察するが、機嫌が治りそうな兆しは見えなくて。
...うーん、こりゃあ一日コースか。
読みふけていた雑誌をその場に置き、彼女にひっつく。
『...おじょーさん、何かしてほしいことは』
ぼそっと呟くと、クッションに押し付けていた顔を少しだけあげる。
もごもごと口を動かしたと思ったら。
『...美味しいカフェラテが飲みたい』
『はいよ』
全く我儘なお嬢さんだ。ソファから立ち上がり、キッチンに向かう。
マグカップに小さじ一杯の粉を入れて、お湯を沸かす。
こうやって、こき使われるのでさえ許せてしまうのだから。本当に恋は盲目だ。
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ぽん - 好きすぎる。本当に好きです書いてくださってありがとうございます解釈一致すぎてもう一生瀬呂夢これしか読めない（；＿；）♡ (2023年1月21日 23時) (
レス) @page47 id: bfc2e6fd8d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ぁぁぁぁぁぁぁぁ……見るの凄い遅れてますね……泣きました…なんか…良かったです……くっ付けて……瀬呂推しなんで心がヤバいですw (2022年2月13日 22時) (レス) @page47 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
りるまろ - 瀬呂に落ちた (2021年8月8日 11時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - 3回くらい泣きました…幸せをありがとうございます。瀬呂くん大好きです(TT) (2020年7月20日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
NAGI(プロフ) - ayaさん» やった(´∀｀*)ありがとうございます！ぜひ！ (2020年5月13日 8時) (レス) id: 8404e24904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月30日 18時
