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グラスの中を朧げに見つめると、ゆらゆら小麦色が揺れた。私の顔を反射して、それが歪む。
...何で別れたのか
ぎゅっと服の袖を掴んで、少しだけ微笑んだ。
何だか最近、過去の事を振り返る機会が多い気がする。この前に見た夢にしろ、今日のこの質問にしろ
『...私のせいです、かね』
ぽつりと零した私を驚いた顔で見つめた彼。
直ぐにその顔を崩して、少しだけ微笑む。
『なーんだ、案外簡単に答えてくれるんだね』
『もう昔の話ですから。』
チャージズマはハイボールを一口飲むと、傍にあった枝豆を口に含んだ。「昔の話ねぇ」と不意に聞こえて、彼を見つめると、にこっと笑って。
...何だか、上手く躱されたような気もするが。
今でも鮮明に思い出す事ができる、あの頃のことを頭に浮かべて、口を開いた。
『大学4年生の春、就活とか、成績とか...色んなことで心がやられちゃってて。』
『...君が?って、ごめん、名前何だっけ』
『夢野です』
「ああそうだった」と頷く彼を見て、やはり同じ高校の同級生だったのだと改めて感じる。
関わりは殆どなかったけど
再び、私の話を聞く姿勢に戻ったチャージズマを確認して、また口を開いた。
『辛い時、悲しい時に範太に会いたくて。電話したり、したんですけど、』
でも彼はヒーローだから
『...ほら、ヒーローって大変じゃないですか。忙しいし、生活リズムも大学生とは違うしで、すれ違う日々が続いちゃって』
『まあ、一概には言えねぇけど、そんな都合よくはいかないよなー。お互い色々あるし』
同じヒーロー目線で、呟いて、やはりそうだよなと頷いた。
就職活動、やりたいことも、夢も、何もなくて。ただインターンにいって、説明を聞いて、何となく面接を受けて。でもそんなんで受かるはずもない。
面接で落ちるたびに自分が駄目人間だと言われているようで、だんだんと目に見えない恐怖が心を蝕んでいっているのを感じた。
...範太に会いたくて。
でも距離がもどかしい。
会いたいときに会えないのがどんなに苦しいか、それをようやく知ったのだ。
そして、精神的に追い詰められた私は、範太に最低な言葉を投げつけた。
『...我慢できなくなって、』
今でも、後悔している。
なんでそんなこと言ってしまったのか
『...私の事好きなら、ヒーロー辞めてよって言ったんです』
あの時の範太の顔は今でも鮮明に脳裏にこびりついてる。
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ぽん - 好きすぎる。本当に好きです書いてくださってありがとうございます解釈一致すぎてもう一生瀬呂夢これしか読めない（；＿；）♡ (2023年1月21日 23時) (
レス) @page47 id: bfc2e6fd8d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ぁぁぁぁぁぁぁぁ……見るの凄い遅れてますね……泣きました…なんか…良かったです……くっ付けて……瀬呂推しなんで心がヤバいですw (2022年2月13日 22時) (レス) @page47 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
りるまろ - 瀬呂に落ちた (2021年8月8日 11時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - 3回くらい泣きました…幸せをありがとうございます。瀬呂くん大好きです(TT) (2020年7月20日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
NAGI(プロフ) - ayaさん» やった(´∀｀*)ありがとうございます！ぜひ！ (2020年5月13日 8時) (レス) id: 8404e24904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月30日 18時
