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週をまたいで、あっという間に月曜日。
『おはよーございまーす』
『おはよー』
交わされる挨拶を小耳に挟みながら笑う。
欠伸を一つ落として、デスクに座り、持ってきた書類を置いた。
すると、肩にどっしりとした重量のあるものが乗って、何だ何だと上を向く。
『夢野、おはよう』
『げッ』
にやにや笑う先輩の姿が見えて、馬鹿正直にもびくついてしまう。
「げッ、ってアンタ、失礼な女」と先輩はため息をついて、その長い髪を片手で耳に掻けた。
確かに、失礼だったかと肩を竦め「すいません」とだけ告げると彼女は満足そうに笑う。
『聞きたいことがね〜、山のようにあるのよ〜』
つんつん、と私の頬をつつく先輩の「聞きたいこと」が何となく分かって私は苦笑を漏らした。
『...瀬呂さんとどーなったのよ、このこの』
『えー?何もないですよ』
『またまたー』
またしても私を小突く先輩に「本当に、駅まで送ってもらっただけです」と笑いながら言うと、彼女は不満そうな声を漏らして残念そうに眉を顰める。
...まぁ、言わなくていいだろう。多分。
ヒーローである、範太のイメージが悪くなってもアレだし、元カレを恨むつもりなど毛頭もない。
『...そっかぁ残念、夢野にようやく春が来た、って思ってたのにぃ〜』
『あはは、何ですか其れ。』
彼女は残念そうに呟くと自分のデスクに戻っていく。
もうすぐ始業時間だ。
コーヒーマシーンで眠気覚ましにとコーヒーを入れて、席に着く。
湯気を立てた、黄色いマグカップを見ていると、今朝見た夢の内容を少しだけ思い出してしまって
...そういえば、あの日割ったマグカップは私自身のものだった。
あのお揃いのマグカップ、範太はどうしたんだろう。
まぁ、捨てられてるか。
元々、物に執着も何もない男だったし、そちらの方が色々と都合もいいだろう。
絵柄だけは可愛かったから、残念。
その、マグカップを一緒に選んだあの日だとか、そのマグカップで一緒にココアを飲んだ冬の寒い日だとか。そんなものを思い出しては、頬が緩んで。
もう彼との繋がりはなくなってしまったけれど
...こうやって一つ一つ、いい思い出として。
『...よし、』
数年後、その一つ一つを思い出して、「あんなこともあった」と誰かと笑えていたらいい。
ぱちんと両手で頬を叩くと、私はパソコンを開いた。
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ぽん - 好きすぎる。本当に好きです書いてくださってありがとうございます解釈一致すぎてもう一生瀬呂夢これしか読めない（；＿；）♡ (2023年1月21日 23時) (
レス) @page47 id: bfc2e6fd8d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ぁぁぁぁぁぁぁぁ……見るの凄い遅れてますね……泣きました…なんか…良かったです……くっ付けて……瀬呂推しなんで心がヤバいですw (2022年2月13日 22時) (レス) @page47 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
りるまろ - 瀬呂に落ちた (2021年8月8日 11時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - 3回くらい泣きました…幸せをありがとうございます。瀬呂くん大好きです(TT) (2020年7月20日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
NAGI(プロフ) - ayaさん» やった(´∀｀*)ありがとうございます！ぜひ！ (2020年5月13日 8時) (レス) id: 8404e24904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月30日 18時
