花火大会�� ページ10
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『月が良くみえーる』
真っ暗な空、加えて何処か薄暗く人工的な光も無いこの境内では月が綺麗に映えた。
インスタ映え...ってそんなこと言ってる場合か
はあ、と今一度溜息をついたその瞬間
ドーン、ドーンという大きな音が聞こえ、またも空中に目線を向ける。
「……わ、花火だ』
真っ暗な空を彩る、色とりどりの花火。大きいものから小さいものまで、少しの気の緩みも許さないくらい間髪入れず打ち上げられる。
もう、花火打ち上げの時間になってしまったのか。
私がはぐれてから、一時間以上は立っているということになる。
『...本当なら今頃みんなで見てたはずなのに』
皆、今何してるんだろう。もしかして、いなくなったことに気づいていないかも。
なんて考えて、今までの不安と焦りが一気に喉にせりあがる。
ぽろっと零れた涙を浴衣の袖で拭う。
誰だよほんと、あそこで私を押した奴...不幸になればいい
私も何で携帯充電してこなかったんだ...あ、電気にしてもらえばいいって思ったんだあの時、
『電気のばかぁ〜』
的外れな八つ当たりをしながら境内で叫ぶ。
返ってくるはずもないが。
涙は止まることを知らないまま、私は俯いた。
すると、なぜかイキナリ視界が暗くなる。
『あれ、君こんなとこで何してるの？』
そんな声にばっと顔をあげると、目の前に立っていたのは数人の男の人。
右手には缶ビールを持っていて、それぞれ酔っているようで。
少しだけ、身の危険を感じた私はじりっと後ろに下がる。
『...友達待ってます』
苦し紛れの言い訳に男は笑いながらえ〜？と声を零す。
『でも君泣いてるじゃん？彼氏にでも振られた？』
『俺たち慰めてあげよっか』
『おめーは無理だろ、気持ち悪い』
『いやいや、俺ちょー優しいから。』
にやりと笑った先頭の男は言う
『特に女の子には』
ガッと掴まれた手首、動かそうとしてもびくともしない。
気持ち悪い。
そう思うと同時にかっちゃんがこの前言ってたことを思いだす
“男からしたら、お前なんて簡単に襲えんだよ”
じとり、と冷や汗が背中を伝う。
どうする、どうする私。
個性を使う？...いや駄目だ、まだ仮免取得してない、しかも一般人だ出来ない
殴って逃げる？...先程から身動きとろうとしているのにできないのはやはりそういうことだ。
そして、知る。
あの4人は、私にいつも手加減をしてくれていたんだ、と。
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no name(プロフ) - 私、気づいてしまったんです…。私は最終章（？）を一番に読んでしまったんです…！笑それに気づいて1と2も読ませていただきました！爆豪派閥に入りたすぎて、このお話が本当にあったらなぁ…とずっと思ってました笑とにかく面白くてキュンキュンする作品をありがとう！ (2021年9月27日 0時) (
レス) @page36 id: b6b1793042 (このIDを非表示/違反報告)
前歯 - え、天才ですか？きゅんきゅんが止まらないよーー！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 2516f56512 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 瀬呂くんの沼に入ると抜け出せませんよねわかりますうう！！！ほんとですか！！そう言ってもらえると頑張れます！！本当にいつもコメントありがとうございます！！！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 瀬呂君好き！かっこよすぎる！ これからどうなっていくのかとても楽しみです！ 私はこの5人が推しなのでオチが誰になろうと嬉しいです♪ 明日の更新も楽しみにしています*^^* (2020年4月23日 15時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 誰が好きなんですかね(笑)皆さんの納得いくような結果じゃないかもですが、頑張ります！！本編完結次第、リクエスト書かせていただきますありがとうございます！！！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月7日 21時
