花火大会�� ページ6
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『わー、凄い人！！！』
カラカラとなる下駄の音。
提灯が赤く灯され、あちらこちらからいい匂いが漂ってくる。
『おい、走んなよー』
『絶対転ぶわお前、』
『転ばないよ！！！！』
年に一度の花火大会。
屋台も沢山出店され、何を食べようか迷ってしまう。
気慣れない浴衣と履きなれない下駄で、少々動きにくいところではあるが、、
『たこやき、焼きそば、かき氷〜りんご飴〜』
『食べもんばっかじゃねーか』
『いいじゃん、食べたもん勝ちだよ』
ほかの4人は呆れたような目で私を見る。
4人にも浴衣着てきてって言ったのに、誰一人としてそれを守ってくれなかった。
ラフな格好に身を包んだ彼らを見ると、やはり残念だなと思う。
だが文句を言いながらも付いてきてはくれるようで、
『ほら、Aあそこりんご飴』
『まじ！行こう電気！』
彼の手を取り走り出す。
屋台のおじさんにりんご飴を2つもらい、齧ると美味しくて、お祭りだということをさらに感じられた。
『おめーらさっきから食ってばっかじゃねえか』
『かっちゃんも食べなよ、はい』
『ンな甘いもん食べるか！！！』
『私のプリンは食べたじゃん！！！』
『いちいち過去のこと掘り下げてんじゃねえ！』
どうやらりんご飴は口に合わないらしい。
甘いものが好きな私からしたらプリンも、りんご飴も同じようなものだ。
かっちゃんに差し出したりんご飴を再び口に含む、
やはり、美味しい。
そのまま移動を続けていると見覚えのあるそばかすボーイが見えて、
『いずくん！』
『あれ、花咲さん！みんなも！』
『緑谷達も来てたんだな』
『あはは、轟くんがお祭り来たことないって言うから』
『え！！マジで！？』
衝撃の事実である、
お坊ちゃま轟はお祭りに来たことがないらしい。
涼しい顔をしたイケメンボーイは自分ことを話題にされているというのにポカン、という顔をしている。
『轟くん、そうなん？』
『……来たことねえ』
マジだった。
私は徐に手に持っていたりんご飴を彼に差し出す。
『はいこれ、りんご飴』
『りんご飴……？』
『美味しいよ』
『……蕎麦よりか？』
それはちょっとわかんないけど。
美味しいの基準が蕎麦なのもわかんないけど。
彼は恐る恐るりんご飴を齧り、数回咀嚼する。
『……甘えな』
そう、ふわりと笑った彼を見て、イケメンの笑顔は破壊力が凄いななんて考えた。
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no name(プロフ) - 私、気づいてしまったんです…。私は最終章（？）を一番に読んでしまったんです…！笑それに気づいて1と2も読ませていただきました！爆豪派閥に入りたすぎて、このお話が本当にあったらなぁ…とずっと思ってました笑とにかく面白くてキュンキュンする作品をありがとう！ (2021年9月27日 0時) (
レス) @page36 id: b6b1793042 (このIDを非表示/違反報告)
前歯 - え、天才ですか？きゅんきゅんが止まらないよーー！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 2516f56512 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 瀬呂くんの沼に入ると抜け出せませんよねわかりますうう！！！ほんとですか！！そう言ってもらえると頑張れます！！本当にいつもコメントありがとうございます！！！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 瀬呂君好き！かっこよすぎる！ これからどうなっていくのかとても楽しみです！ 私はこの5人が推しなのでオチが誰になろうと嬉しいです♪ 明日の更新も楽しみにしています*^^* (2020年4月23日 15時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 誰が好きなんですかね(笑)皆さんの納得いくような結果じゃないかもですが、頑張ります！！本編完結次第、リクエスト書かせていただきますありがとうございます！！！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月7日 21時
