最終日�� ページ25
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『...何その顔』
そんな顔をするようなことを言ったか？
首を捻りながら、彼に聞くと恥ずかしそうにあああと声をあげた。
『...ほんっとお前って、』
『なに』
未だ朱色に染まった彼の顔、そんな彼の目と私の目が合って、どうにも逸らせなくて
『そういうこと恥ずかしげもなく言うよな』
『なんか恥ずかしいこと言った？』
『そういうとこだよ！！』
半分以上食べてしまって、もうアイスが殆どなくなってしまった。
少しだけ悲しい。
残りを惜しむように木のスプーンでそれらをつつく。
『...だってほんとなんだもん』
その手の動きをピタリと止めて、うだうだと頭を抱える電気を見つめ返す。
『お笑い一緒に見てくれるのも、アイス食べてくれるのも...』
『...自転車で海、行ってくれるのも、電気くらいだし』
その言葉を聞いて、再び面食らったような顔をした彼は、今度は目を逸らすことなく口を開く。
『...そんなん、彼奴等も言ったらしてくれんだろ』
そうだろうね、多分。
範太も、鋭児郎も、かっちゃんも、多分言ったら全部してくれる。
『...なんだろ、空気感？』
何て言えばいいんだろ。
『波長、的なものが多分、電気と一番合うんだよね』
ふとした時の笑いのツボとか、好きなアイスとか、
『...わかんない？』
『ちょっと分かんない』
『おい』
はあ、と溜息をついて残りのアイスをスプーンで掬う。
早く食べないと溶けてしまう。
実際、電気のチョコチップアイスは溶けかけだ、
『...わかんないけど、』
そんなアイスを気にせずに彼は、頬をほんのり染めて、流し目で私をちらりと見た。
『...わかんないけど、めっちゃ嬉しい』
どくんと胸が跳ねたのは、それが不意打ちの表情だったから。
『...電気も、そういうとこあるよ』
『は？』
空になったカップを机の上に置いて、ぐっと肩を伸ばす。
『そういう表情、ずるい』
時々彼は、何とも言えないくらい、どきっとする顔をするから、
再び、ぽかんとした顔をした彼を気にしないように私は下のカーペットの上に座った。
『早く食べてストレッチ付き合ってよ』
私の言葉で、はっとした顔をした彼は半分以上残っていたアイスを二口で食べ終えると、私の後ろに座る。
『はいよ、任せろ』
後ろを振り返るといつもの笑顔でこちらを見ていたから、私もつられて笑ってしまった。
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no name(プロフ) - 私、気づいてしまったんです…。私は最終章（？）を一番に読んでしまったんです…！笑それに気づいて1と2も読ませていただきました！爆豪派閥に入りたすぎて、このお話が本当にあったらなぁ…とずっと思ってました笑とにかく面白くてキュンキュンする作品をありがとう！ (2021年9月27日 0時) (
レス) @page36 id: b6b1793042 (このIDを非表示/違反報告)
前歯 - え、天才ですか？きゅんきゅんが止まらないよーー！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 2516f56512 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 瀬呂くんの沼に入ると抜け出せませんよねわかりますうう！！！ほんとですか！！そう言ってもらえると頑張れます！！本当にいつもコメントありがとうございます！！！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 瀬呂君好き！かっこよすぎる！ これからどうなっていくのかとても楽しみです！ 私はこの5人が推しなのでオチが誰になろうと嬉しいです♪ 明日の更新も楽しみにしています*^^* (2020年4月23日 15時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 誰が好きなんですかね(笑)皆さんの納得いくような結果じゃないかもですが、頑張ります！！本編完結次第、リクエスト書かせていただきますありがとうございます！！！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月7日 21時
