文化祭�� ページ32
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『はい！！ここで右手を、こうッ！！』
『こ、こう...？』
『そうそう！！いいじゃん、上手くなってる！！』
ダンスの練習は授業後に行われる。
少ない時間で全て完成させなければいけないから、私達も本気で取り組まなければいけない。
目の前の三奈の動きをよく観察しながら、必死に振りつけを頭に叩き込む。
初日とは段違いに踊れるようにはなったが、まだ成功というにはほど遠い内容だろう。
『よし、ダンス隊10分間休憩！！』
三奈のそんな掛け声とともに周りのみんなは崩れ落ちる。勿論私だって
肩にかけたタオルで額に浮かんだ汗を拭く。
思った以上にスパルタだが、それでもやはり、文化祭というのはなんだかわくわくしてしまう
きょろきょろと周りを見渡すと、演出隊のみんなが何かを話し合っていて、楽器隊のみんなは必死に譜面と向き合っている。
...邪魔できない、か
水筒に入ったスポーツドリンクを一口飲んで、ふうと息を吐いた。
ある一点に視線を集中させ、念を送ってみるも、彼は一ミリも気づかない。
...見ないようにと意識しても、嫌でも視界に入ってくるのは、彼のことが好きだと自覚したからだろうか。
そんなことを考えていると
『あ、花咲さん！』
『ほっ！？』
不意にいずくんから声を掛けられ、びくっと過剰反応してしまう。
そんな私を見て、不審そうに『さっきのフリ、教えてほしいんだけど...』と私を見つめた彼の丸い瞳を見つめて
『ごめんごめん、...うん、一緒にやろ！』
ぱしっと頬を叩く。
いかんいかん...集中しなければ、集中......
じんじんと痛む頬に意識が向かないように私は目を瞑り、ふうと息をつく。
そして、にこりといずくんに笑いかけると、彼は恐る恐るという態度で口を開いた。
『花咲さんってもしかして...』
『え？』
ぐっと肩を伸ばしストレッチをしている私にいずくんが何やら神妙な顔つきで私の耳に口を近づける
...そして、その彼の声が耳に入ってきた瞬間
『...な、なんで！？』
『え、いや、なんとなく...』
『な、な、なんとなくで分かるの！？』
かあっと顔に熱が集中して、思わず大きな声で叫んでしまった。
何事だ、と視線が私達二人に集中する
慌てて声のトーンを落として、ひそひそ声でいずくんに問う。
『...私、わかりやすい、かな』
熱が引かない頬に手をやり、必死に冷やそうと試みるが、あまり効果はない。
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no name(プロフ) - 私、気づいてしまったんです…。私は最終章（？）を一番に読んでしまったんです…！笑それに気づいて1と2も読ませていただきました！爆豪派閥に入りたすぎて、このお話が本当にあったらなぁ…とずっと思ってました笑とにかく面白くてキュンキュンする作品をありがとう！ (2021年9月27日 0時) (
レス) @page36 id: b6b1793042 (このIDを非表示/違反報告)
前歯 - え、天才ですか？きゅんきゅんが止まらないよーー！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 2516f56512 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 瀬呂くんの沼に入ると抜け出せませんよねわかりますうう！！！ほんとですか！！そう言ってもらえると頑張れます！！本当にいつもコメントありがとうございます！！！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 瀬呂君好き！かっこよすぎる！ これからどうなっていくのかとても楽しみです！ 私はこの5人が推しなのでオチが誰になろうと嬉しいです♪ 明日の更新も楽しみにしています*^^* (2020年4月23日 15時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 誰が好きなんですかね(笑)皆さんの納得いくような結果じゃないかもですが、頑張ります！！本編完結次第、リクエスト書かせていただきますありがとうございます！！！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月7日 21時
