海(2)�� ページ31
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そんなやつを見て私はギロっと睨みをきかせる。
笑い事ではないのだこちとら。
その睨みに気が付いた電気は気まずそうに目線を逸らす。
それを確認した私は、
はあ、とひとつため息を落とした。
『ここ最近ね、』
『考えてんの、2人のこと』
口をいきなり開いた私に電気はん？と、反応する。
考えてるんだ、ずっと。2人のことを。
夜寝る前とか、朝起きた直後とか、授業中にふと、とか。
ぎゅ、っと制服を掴む。
『だけど、わっかんないんだ』
『……どっちも大切すぎて』
きっと私たちは距離が近すぎる。
近すぎる故、2人に対する“好き”が友情なのか、それとも恋慕なのか分からなくなっていた。
大切すぎて、分からない。
電気は『……うん、』とだけ呟き私の隣に改めて座り直す。
近すぎるならば一度離れてみれば分かるのだろうか。
範太とも、かっちゃんとも距離を置けば本当に愛しい人がどっちか分かるのだろうか。
そこまで考えて、私にはそんな勇気がないと首を横に震った。
隣の彼はもう何も言わない。
そんな彼を見て、私はあははと笑う。
『あー。ごめん！！暗くさせた！！』
重くなった空気を祓うかのように、明るい声で謝る。
そもそも、彼にこんな話は関係ない。
私とあの二人がどうなろうと、彼に影響がいくことはないのだ。
申し訳ないな。こんな暗い気持ちにさせて、
と思いながら『……帰りは私が前漕ぐよ』と砂浜に手を付き立ち上がろうとする。
『……ｯ！！……電気？』
だが、それは黄色い彼に阻まれた。
唐突に掴まれた手首になぜだか既視感を覚え、私は大人しくその場に座り込む。
先程から黙りを決め込み、こちらを見ようともしない彼の顔を覗き込む。
『ｯ！！』
その瞬間私は息を飲んだ。
彼の目が、今までないくらい真剣だったから。
そして、電気はようやく口をひらく。
『……俺は、そん中にいんのかよ』
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aya(プロフ) - (・ー・)さん» あああもう嬉しいです(;_;)こんな妄想小説が1番でいいんですか！？！？！？めっちゃ嬉しいです、本当に見つけてくださってありがとうございます(;_;)(;_;) (2020年4月7日 21時) (
レス) id: 3b62513bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 今まで読んでいた夢小説の中でこの小説が一番好きなんですよ！しかもこの小説は私の推しばっかりで本当に見つけてよかったなとおもっています♪ これからも頑張ってください*^^* (2020年4月7日 20時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 羽さん» あああわかりみが深すぎます瀬呂くんに1回はまると抜け出せませんよね！？((((これからも瀬呂くんにキュンキュンして頂けたら幸いですヽ(^0^)ﾉ (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - 毎回楽しませて頂いてます！とっても面白くてキュンキュンします！！瀬呂くんがかっこよすぎてもう辛いです笑笑 (2020年4月7日 17時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - リョンリョンさん» ええええ！？！？数あるヒロアカの神作品の中で1番ですか！？！？！？嬉しすぎて吐血しそうです((ありがとうございます泣 (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年3月30日 15時
