ドライヤー�� ページ12
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ブオオオオオ、という風の音とともに範太の細くて長い指が髪を通る。
その感触が気持ちよくて思わず眠ってしまいそうになった。
『おい、寝るなよ』
『……寝てない』
『ほんとかよ』
いけないいけないと、目をぱっちりと開けた。
範太は私の髪を面白そうに触っている。
男の子はこんなに髪伸ばすことないもんね、そりゃあ、珍しいよね。
どうぞどうぞ触るが良い、そう思っていると、
『……お前、枝毛すげーぞ。ケアしろよ』
『デリカシーどこ置いてきた』
デリカシーもくそもないことを言われる。
拳が出ないだけマシである。
フルフルと震える拳を膝に押し付けて、しょうがないじゃないかと口をとがらせた。
『女の子はどうしても毎日ヘアアイロンとか使って巻いてるから仕方ないんだよ』
『お前そんな毎日髪整えてねーじゃん』
『だからデリカシーどこに落としてきたの』
図星だったから何も言えない。
毎日ヤオモモとかお茶子みたいに可愛く髪が巻けたらどんなに楽しいだろうかと思ったが、そんな色気よりも睡眠欲の方が勝ってしまう私にはきっと無理な事だ。
文句を言いたくなった口を無理矢理閉ざして、彼の指遣いに集中する。
きっと器用なんだろう。美容師さんのようにドライヤーがうまい。
まあ、あんな個性なら手先が動くようになってもおかしくない……って手じゃないな、肘か。
……肘先ってなんだ
そんなことを考えて、若干ウトウトしているとドライヤーが終わったようだ。
先程までの風音と温かい感触が失われる。
髪を触るとなぜだかいつもよりサラサラな気がする。
『おー、流石。ありがとう範太』
感謝の言葉を述べながら、『範太はお兄ちゃんみたいだね』とそう、笑った。
『……お兄ちゃんじゃねえよ』
その瞬間、範太の雰囲気が変わった気がした。
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aya(プロフ) - (・ー・)さん» あああもう嬉しいです(;_;)こんな妄想小説が1番でいいんですか！？！？！？めっちゃ嬉しいです、本当に見つけてくださってありがとうございます(;_;)(;_;) (2020年4月7日 21時) (
レス) id: 3b62513bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 今まで読んでいた夢小説の中でこの小説が一番好きなんですよ！しかもこの小説は私の推しばっかりで本当に見つけてよかったなとおもっています♪ これからも頑張ってください*^^* (2020年4月7日 20時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 羽さん» あああわかりみが深すぎます瀬呂くんに1回はまると抜け出せませんよね！？((((これからも瀬呂くんにキュンキュンして頂けたら幸いですヽ(^0^)ﾉ (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - 毎回楽しませて頂いてます！とっても面白くてキュンキュンします！！瀬呂くんがかっこよすぎてもう辛いです笑笑 (2020年4月7日 17時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - リョンリョンさん» ええええ！？！？数あるヒロアカの神作品の中で1番ですか！？！？！？嬉しすぎて吐血しそうです((ありがとうございます泣 (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年3月30日 15時
