自動販売機 ページ1
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数枚の小銭を細長い穴に入れる。チャリンチャリンと音が鳴り、一斉にボタンがテカテカと点滅した。
どれを買おうかなどと迷うことなく、いちごオレを買おうと手を伸ばす。
ピッ
という音と共に、私は目の前に伸びてきた腕にギョッとする。
私の指は宙に浮き、いちごオレのボタンを押すことは無かった。
先に伸びてきたその腕の主が私より早くボタンを押したからだ
思わず振り返ると、見覚えのある長身が見えて
『うっわ、範太、びっくりするじゃん』
ほっと、安堵の声を漏らす。
『どうせ、これだろ？』
『さすが、分かってる。』
笑いながら出てきた紙パックのいちごオレを取りだした。
『範太は？何か買うん？』
『んー、』
お金を入れながら範太は自販機の中を物色する。
不意に前にあったことを思い出し、私は一気に手を伸ばした。
ピッ、という機械音と共に落ちてきたのはソイラテ。
『オレンジジュースないから、範太はこれでしょ？』
差し出された紙パックに面食らったような顔をしながら勢いよく吹き出した。
『さっすがAちゃん』
『きもい』
うるせーよ、と言いながら範太はソイラテを受け取った。
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2人でベンチに座りながら、ぼーっとする。
『なーんか、最近色々あったから範太と話すの久しぶりな気がする』
『爆豪告白事件とか？』
『掘り返すな馬鹿』
不意打ちをくらって赤くなった顔を隠すように範太を軽く叩く。
自分から話題にしたものの、やはりそう言われると照れるものは照れるのだ。
『そーいえば、返事はしたのか？』
『……いーや、』
かっちゃんに返事をすることは未だできていない。
出来ていなかったけど、かっちゃんとは今まで通り接することが出来てどこか安心している自分がいるから、それがどこかもどかしい
ふーん、と範太はソイラテを口に含む。
『ちょっと今はまだ考えらんないかも』
かっちゃんは、返事は待ってやると言った。
だから、我儘承知でもう少しだけ待って欲しい。
『ま、好きなよーにやればいいんじゃん？』
『ん、そーする。』
穏やかな晴れの日の昼休憩だった。目を瞑ると意識が朦朧とする。
『……まだチャンスはあるってことか』
範太が何かを言った気がしたが、それは私の耳には入らず風に飛ばされた。
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aya(プロフ) - (・ー・)さん» あああもう嬉しいです(;_;)こんな妄想小説が1番でいいんですか！？！？！？めっちゃ嬉しいです、本当に見つけてくださってありがとうございます(;_;)(;_;) (2020年4月7日 21時) (
レス) id: 3b62513bd4 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 今まで読んでいた夢小説の中でこの小説が一番好きなんですよ！しかもこの小説は私の推しばっかりで本当に見つけてよかったなとおもっています♪ これからも頑張ってください*^^* (2020年4月7日 20時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 羽さん» あああわかりみが深すぎます瀬呂くんに1回はまると抜け出せませんよね！？((((これからも瀬呂くんにキュンキュンして頂けたら幸いですヽ(^0^)ﾉ (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
羽(プロフ) - 毎回楽しませて頂いてます！とっても面白くてキュンキュンします！！瀬呂くんがかっこよすぎてもう辛いです笑笑 (2020年4月7日 17時) (レス) id: da11f27698 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - リョンリョンさん» ええええ！？！？数あるヒロアカの神作品の中で1番ですか！？！？！？嬉しすぎて吐血しそうです((ありがとうございます泣 (2020年4月7日 17時) (レス) id: f1d7a05c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年3月30日 15時
