オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 10. ページ10

「‥‥‥え？ なんて？」





「だからぁ、 彼女捨ててお前選んだって事」











割と間が空いてからの返答に一瞬頭が
付いてかなくて。



つい、聞き返してしまった。










‥‥寒咲先輩の言ってた事、合ってたんだ‥







「‥って、なんでお前がソレ知ってんの？」




「えと、寒咲先輩に聞いた」



「まじかよ‥っ!!! 」




「だから、どうなのか知りたくて。

すごく知りたくて、会いたくて連絡シマシタ‥」






「‥そうか‥でも、電話してくれれば良かったのに」





「いや‥っ!! それは、ダメでしょ!!!!」









そこは少し興奮気味になる。





だ、だだだだだ‥ッて!!!!



最中だってわかってて電話なんて出来ないって!!!







そこまであたし空気読めないバカじゃないぞ‥






‥あ、でもあたしが連絡しちゃったばかりに
純ちゃん李央先輩置いて出て来たんだもんね‥

‥結局2人の時間邪魔しちゃった



2人‥いや、1番は李央先輩に悪い事したな‥







「ごめんね 純ちゃん」



「‥は? なんでだよ。 謝る要素ねぇだろ」



「いや‥2人の時間邪魔したなって」



「‥別に。 あいつとは付き合ってねーし」





「純ちゃんはッ、 好きじゃなくても、

そういう事出来るかもしれない。

でもね、李央先輩は純ちゃんの事大好きなんだよ!?」






‥なんであたしが感情的になってんだ




「‥‥A?」





「李央先輩、いきなりフラれて辛かったんだよ

それでも側に居たくて、体の関係だけでもって、

純ちゃん繋ぎ止めたかったんじゃないのッ!?!?」






‥‥‥なに、2人を戻そうとしてるんだろう





「もっとちゃんとっ、相手に寄り添ってあげてよ!!」







なんで、あたしが_________...







「‥じゃあ。 オレの気持ちは?

お前に対するこの気持ちは無視しろって?」



「‥‥‥‥あたしなんて大した女じゃないよ」





「‥‥‥そうだな。 可愛げねーし、素直じゃねーし

口悪りぃし。 オレより強そうだし。とんだ女だよ」




「‥‥そう、だね」







そうは言ったものの‥、



それは流石にあたしでも傷つくよ純ちゃん

ハハ、と乾いた笑いが出た。









「‥‥‥帰って」




「‥は？」





「‥‥‥帰って、帰ってよっ」





「‥‥わかった」





大きな声でそう言うと、純ちゃんは
あんがいあっさりと出て行ってしまった。

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