オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 33. ページ34

「一発殴らんと気が済まない」

「わかるソレ」

「じゃ、あたしいい？」

「順番にやればよくね？」




‥とかぐだぐだ言ってんじゃねーよ。


うるせーし腕いてーし香水くっせぇし！


第一離せっつぅの！


李央先輩の命令で動いてんの？


‥だとしたら相当めんどくせー奴じゃん。






ほんとコッチ来てからついてないわ。





‥って1人脳内でお喋りしてたら、

目の前に拳が飛んでくるって状況らしい。


ブンブン腕振って今からとりあえず一発
かますらしい。







「いっきまーすっ！」




‥ここは殴られとく？

交わすべき？



なんかみんな雑魚っぽいんだけど。

めんどくせーからとりあえず手は出してないけどさ。



‥あ、あたしって優しいと思わんかね。







「そのスカした顔ムカつくっての！」


















あ________‥‥
































「だから1人で行動させんの嫌だったんだよなー」







「‥っ！ 手嶋！？」






殴られる寸前。



痛いものはいつでも嫌だし、身構える事はないけど
目を瞑ってたら、

パシッて音が聞こえて目を開けると
純ちゃんがいた。






「‥純ちゃん」


「間に合ってよかったてぇーの」





「なんで手嶋が！」



「んなのどーでもいんだけどよ、とりあえず

いい加減コイツに手出すのやめてくんない？

オレの宝物なのね？ 触れないで貰いたいんだけど。」





「李央より大切って訳？」




「まぁーな。

つか、Aに当たってねぇでオレに直接

言いに来いっての。」





「‥それは‥」

「そうだけど‥」




「これ李央知ってんのか？お前らにヤラせた訳？」




「ちが‥っ！李央は関係なくて！」

「手嶋お願い！ 李央に言わないで‥っ！」







さっきとは打って変わって。


李央先輩にこの事が知られると相当まずいのか
態度急変。




「分かった。 だけどお前ら、Aには

ちゃんと謝ってけ。」




「「「‥‥ごめんなさいっ！」」」




一斉に下げられた頭。





思ったのは‥‥純ちゃんスゲー！！


従わせる(?) 事に関してはあたしより強いんじゃ
ないんだろうか‥






「‥A、 許せる‥？ 許せなかったらそれで

いいんだけどさ‥‥」




「あー、別に気にしてないよ」



「‥だよな。 お前ワザと殴られようとしてたしな」




「「「‥‥‥え」」」

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