オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 27. ページ28

「‥‥‥よし、っと」





なんか久々に制服着てるなぁ‥




叶多と話に行った時はめんどくさくて
ジャージだったんだよね。







顔の腫れや痣もメイクで隠せばほとんど
目立ちもしないくらいになった。





ほんと、やっとまともに鏡で自分の顔
見れた気がするもんなぁ。









姿見の前で、何度も何度も自分の顔に
触れながら、大丈夫かなと確認する。






すると、インターホンが鳴る。







あ、来たきた‥








「Aおはよう！」





「おはよ、ユリ！」






来たのはユリ。







「んーー！ やっと一緒に過ごせるよ！

てか、顔ほんと目立たなくなったね？」





「‥うん、でもファンデとか厚塗りだけどね」






「そんなのいーからいーから！ さ、行こっか」








ユリに手を引かれ、家を後にした。



















_________________________....**




「教室久々すぎてなんか‥緊張する」




「大丈夫大丈夫、何にも変わらないから！」






いつも通りに、ユリと一緒に教室へと入っていく。










「あ、Aじゃん！」

「ちょっと〜〜ケガ大丈夫なの？！」

「アパートの階段から落ちたって？大丈夫？！」





「あ〜‥うん！ この通り大丈夫だよ！」







教室に入るなり、クラスの子達の視線が
一斉にあたしへと注がれる。





机に着くも、周りには人だかり。





あたしが休んでた理由は学校側には、

ただの【転倒によるケガ】としか伝えてない。






てか、アパートの階段から落ちたって噂に
なってるけど、嘘だし‥





‥まぁ、そりゃそうなんだけど。










________________...**


「ああ〜久々の学校疲れる‥」



「仕方ない仕方ないっ」






午前の授業が終わり、昼休みに入る。





あたしはいつも通り購買のパンだけど、
嬉しい嬉しいお昼ご飯の時間！








「いただきまーす、あーっ、」




「‥ねぇ、あんたが東雲A？」







口にパンを含もうとした時、
上から声がして反射的に見上げる。







‥い"!!!!






「あんただよね？ 純太の新しい女って」




「‥は、はあ‥‥そ、う、です‥」







り、李央先輩だあああああああ！！！！！！







「ちょっと一緒に来てくれる？」




「あ‥、はい‥喜んで‥」










にっこり笑顔で言うからイエスとか
言いようがなかった‥‥

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