オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 26. ページ27

「‥なぁーAーごめんって」



「‥‥」



「Aーなあ、Aってばー」




「‥‥」




「なぁー、」







‥さっきからずっとこのやり取りを繰り返してる。









純ちゃんのバカたれ。




なんであたしの名前出しちゃうかな。



‥なんっで！ なんっで凶暴とか言うかなぁ！？！







「ごめんって」




「オコなり」




「どうしたら許してくれる？」





あたしの真ん前まで来てしゃがみ込んで
上目遣いの純ちゃん。






‥くそ。 子犬みたいな顔しやがって。







「‥もー、いいよわかったって。 許す、許す！」




「ホントか！？」




「ただし！ 条件がある」





「条件‥？」






「とりあえず、学校ではあんまりあたしに近づかないで」



「断る」






ソッコーで切り捨てられた。







「んなこたぁ、無理に決まってんだろが」




「お願いお願い！ 目付けられたくないし！」




「誰にだよ」




「李央先輩とかに決まってんじゃん！」



「大丈夫だろ」









‥‥大丈夫な訳ないって。



セ フ レ に志願する程純ちゃんが好きだった
のに大人しく引き下がる分けないじゃん。





女の世界を舐めちゃあいかんよ純太くんよ。
















今日、純ちゃんが李央先輩と関係を終わらせて
きたら自分の気持ち伝えようって決めてた。







でも。




何もなく平和に過ごしたいのです。






だから、だから、学校行けるようになって
この目で確かめようと思う。






純ちゃんの事諦めきれてなくて、
でも、純ちゃんはきっと相手にはしないだろう。






そうなりゃ、怒りの矛先はこのあたしよね。





‥まだ終わってない。












李央先輩が純ちゃんの事諦めたか。


諦めてなくても、あたしに一切手を加えない、



あたし達を裂くような事さえしなきゃいい。










この目でしっかり確かめてやる。

You gotta love it 27.→←You gotta love it 25.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す