オレを好きになってよ。【手嶋純太】

Who is chosen?49. ページ49

「じゃあ、ヒントをあげよう」






そう言って、

人差し指を立て、ウインクをした先輩。






‥ヒント。



これは、過去を知る重要なモノに違いない。








「知りたい？」





「めっちゃくちゃ!!!!!」




興奮気味なあたしをみた先輩は、



ふはっ、と吹き出して笑った後、




「いーね、その知りたい、って顔」




って、あたしの頭を撫でた。








「いいよ、じゃあ、教えよう。


‥‥‥‥これ、なーんだ？」








先輩は首にかけてるネックレスを

取って、先端のソレをあたしに見せた。










「‥‥‥‥おもちゃ、の‥指輪??」









それは、よく小さい女の子とかが

身につけてるようなおもちゃの指輪。




全体が七色に光る仕様のもの。







‥これ、があたしと先輩を繋ぐもの？



どう関係するのか？







んーーーーっと、


眉間にシワを寄せながら考えてると、





「オレ達は特別な関係だよ。

この指輪に誓ってる」








指輪に、誓う‥‥‥‥




‥‥っは！！



ま！さ！か！！






「けっ、けけけけ、結婚の誓い!?!?」







つい、声を荒げてしまった。







「‥‥‥ハズレ〜〜」








‥だよ、ね。


流石に結婚の誓いなんて、ね。






動揺した自分が恥ずかし‥っ！





恥ずかしすぎて両手で顔を隠した。







「結婚の約束じゃなくて残念？」





「‥んなっ！！ちっがいます！！！」






しゃがんで、あたしの顔を覗き込んで来た先輩。




「ははっ、結婚するかー？」





「‥か、からかわないでくださいーー!!!!!!!!」




髪をわしゃわしゃ撫でられたから

余計恥ずかしくなって叫んだあたしだった。





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