オレを好きになってよ。【手嶋純太】

Who is chosen?43. ページ43

【手嶋side.】





「‥ねむ」





結局。


すぐ寝るどころかなかなか寝付けなくて


Aの事を考えては1人悶々としてた。









今日は土曜。





練習はあるけど授業がある日よりは

ゆっくりできるからまだいい。






早めに出て、

登校がてら練習しにいく。






オレ達は王者だ。


今年も負けてなんていられない。




オレには才能はないから。



だから人一倍の練習と努力が必要だ。










‥‥A来てくれる‥かな。‥よな。







走ってる時にですらAの事を想う


オレは重症かも。






今日来てくれなかったらオレ、

凹むかも。






Aの事でオレがアップダウン

してたら1番ダメなやつなんだけどさ。





どうしてもいちいち引っかかるし


影響をもたらす。







「‥‥バッカ!!

しっかりしろ、手嶋 純太!!」







バチンッ、


っと自分で両頬を勢いよく叩いて

気合い注入。












「‥おし、登っか！」






一息置いて激坂クライム スタート。





















______***




激坂を数回往復し、

部室に着く頃にはちら、ほら、と

部員達が来ていた。







「‥純太」





「青八木はよ」






‥‥‥‥‥。





「どうした純太」




「‥え、いや、」






キョロキョロ辺りを見渡す。






‥‥‥けど、オレが探してる姿が見当たらない。








「‥Aか？」




「‥ああ、青八木みたか？」







「‥いや、見てない。

‥まだ部活開始まで時間がある。

見て来たらどうだ。」






青八木ぃ‥‥神様のようだ。


その助言‥‥‥。







「おう！

ちょっと行ってくるわ！！」










部室の扉を勢いよく開け、


飛び出した。












Aだからきっと


正門坂を登ってくるだろう。





だから、頂上で待ってればいいか‥














坂を登りきったところに、


誰かいる。




















‥‥‥‥‥‥‥‥は、？










「‥お前、何やってんだよ、

‥‥‥真波山岳」








居たのは、箱学クライマー真波山岳と、

抱きしめられてるAだった。

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