検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:34,410 hit

6 ページ6

ピピピピッ ピピピピッ


『ん…』


耳慣れないアラームの音

つまり




私のケータイのアラームのうち、最後の砦が鳴り始めたってこと。


『うわ…寝坊した…』



寝坊って言ってもって感じの時間だけど

割と早めに起きて家を出る私にとってはまあまあ遅い時間だった




『ねれなかった……』


昨日はお祭り帰りのあの熱をそのままに、お風呂に入って、ベッドにもぐって


何度寝返りをしたかわからない



こんなのははじめてだった







-*-



「あれ、河野Aじゃん」


『ありさ、おはよ』



そうだ、ありさこの時間の電車だ




「めずらしくない?」


んー…

『ちょっと寝坊してさ』





あ、これはまずい


「へぇ? …どういった理由で?」




変に鋭いんだよなぁ〜この子…


でも最近彼氏ができたっていうこの子は慣れてるだろうし一旦相談するのもあり…



絶対面白がるけど






『…

実はね、』




「あっ、昨日の…!!」






……



この状況、良くない…






『ありさ、ちょっとまってて』







-*-



「偶然すね!!」


彼は昨日私がよくわからない理由で帰ったにも関わらずはなしかけてくれた




ここら辺の学校の人なんだ…


これからまた会えるかもしれないと、小さく息をはく





『はい、昨日は本当にありがとうございました…!』









できるわけないよね


昨日あった人と、しかも男の人と、ほかでもない私が、



会話を続けるなんて無理…




なんでありさ置いてきちゃったんだろう…


ついてきてって言えばよかった…




「あの、」



2人のうち背が高い方が私に話しかけてくる

助かった…




『はい…?』



「いつも、この電車に乗ってるんですか?」


『あ、いえ…いつもはもっと早いです、今日はちょっと…』



ガタンッ


いつもと同じ場所で電車が揺れる



今日はなんだか全部がイレギュラーだから、そんなこと忘れてたけど。



忘れてたから


『ぅわっ…!?』




こけるこけるっ


こんなところでこけたらこの時間の電車一生乗れない…!







「うぉっと…! 大丈夫っすか!」



しばらくしたら、ほっぺたにかたい感触が伝わってきた


え、



これなに、


私今何してる…?



上を見上げると、綺麗な二重に綺麗な眉毛、顔のパーツひとつひとつが、おっきい






『あ、えっと、その、』




死んでしまうんじゃないかと思うほどに、私の体は熱かった。

7*→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (118 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
277人がお気に入り
設定タグ:岸優太 , King&Prince
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とわまる(プロフ) - かほさん» 返信が遅れてしまい申し訳ないです!すごくダラダラ書いてしまってる感がありますが、読みやすいと言っていただけるのはとても嬉しいです!これからも精進してまいります!! (2020年2月10日 7時) (レス) id: 6d9ac2eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - テンポもよくて読みやすくて感謝です!! (2020年1月26日 1時) (レス) id: 4f2e006cfc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とわまる | 作成日時:2020年1月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。