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「岸くん！！」
いつもより軽めの足どりで教室に入ると、紫耀と神宮寺に詰め寄られる
んん、
なに…？
「岸くん、今日白女行こ！」
まーたシラジョじゃん…
まだ諦めてなかったんだな紫耀…
「なんでよ？、」
いつもならこういうことには俺をあんまり誘わないのに…
廉誘えよ…
「ちょーっと、あの子に会いに行こうよ！」
あの子？
「あー、祭りの？ 河野さんね」
「そうそう、河野さん！！」
ん？
「…ん？」
なんかおかしいな…
あれ？
「岸くんなんで名前知ってんの！？」
いやこっちのセリフなんだけど！！！
なんで神宮寺まで河野さんの名前知ってるわけ！？
「いつ知ったの！？」
「俺は…今日、電車で聞かれたっていうか…そのままお互い自己紹介しただけ…
お前こそなんで知ってんだよ！」
「それは…」
昨日帰りに河野さんに会ったこと
家が同じ方面で家まで送って行ったこと
その途中で自己紹介し合ったこと
俺の名前を、聞かれたこと
神宮寺は昨日起きた出来事を話してくれた
「それで、俺言ったんだよ
自分から聞きに行かないと、接点作れないよって」
ちゃんと聞いたんだね
神宮寺は笑いながらそう続けた
「そういう事ね…」
「だから今日、岸くんより早く来て報告会してたの」
「なんの？」
「岸くんのこと好きな女の子がいるって」
…
…はぁ！？
「いやいやいやそれはなんつーの！？時期尚早じゃね！？早いよ何もかも！」
だって出会ってまだ…3日…も経ってないし…
名前と高校くらいしか知らねぇし…
「いやそこまではいかなくっても、あの子は岸くんのこと気になってるって！絶対！
だって名前まで聞くんだよ？それはそういうことじゃん」
…まぁ
どうでもいい人の名前なんて聞かないよな…
「でもさぁ、体に触っただけで真っ赤になる子なんて今どき絶滅危惧種よ？」
たしかに
紫耀の言う通り
周りの女子を見て、また納得する
「そうだよ、ここは男女の間があんまりないし、むしろあっちからボディタッチしてくるじゃん」
そういえばそうだな…
岸バカじゃん！！なんて肩を叩いてくる隣の席の女子を思い出す
そう考えたら新鮮だな…
うん…
「で、河野さんが岸くんの名前知りたがってるから、河野さんの学校まで突撃して自己紹介しよって話だったんだけど…」
もう俺がしちゃってましたってことね…
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とわまる(プロフ) - かほさん» 返信が遅れてしまい申し訳ないです！すごくダラダラ書いてしまってる感がありますが、読みやすいと言っていただけるのはとても嬉しいです！これからも精進してまいります！！ (2020年2月10日 7時) (
レス) id: 6d9ac2eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - テンポもよくて読みやすくて感謝です！！ (2020年1月26日 1時) (レス) id: 4f2e006cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とわまる | 作成日時：2020年1月9日 0時
