【ハイキュー】可愛くなくて悪かったですねーだ【青葉城西】

第27話 ページ27

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…はぁ、疲れた。
こんなに汗をかいたのは久しぶりかもしれない。

でも、楽しかったなぁ。


青春の1ページに浸っていると、公園の時計が17時半過ぎを指しているのが目に入る。

もうこんな時間か。



『…そろそろ帰りますか』


花「そうだなー、明日も朝練あるし」


「「「…帰るか。」」」


『じゃ、お疲れさまでした。』

国「お疲れ様でした」


花「おつかれーっす」

松「おつかれ〜」


牛「次に会うときは対戦相手だな」

天「まっ、俺たちが勝つけどね〜♪」

及「はっ、青城が勝つもんねっ、ってかなんで俺だけこいつらと方面一緒なの…」



この公園からだと
私とくにみん、花マッキーさんとまっつん川さん、トシくんと天童さんと及川さん
の3方面に帰り道が分かれる。

及川さんどんまい。

心の中で同情しながらも真顔で手を振る。



他のみんなと別れてくにみんと二人きりになる。

小学校の頃はよく二人でこんな風に帰ったなぁ。
その時は手まで繋いでたっけ。
可愛かったなぁ、あの頃は。ふたりとも。



『疲れたねー、久しぶりに運動しておばあちゃんはへとへとじゃ』


国「どれだけ年をとっても俺はAのことがすきだよ」


『……。普通に照れるからやめてほしいんだけど。』


国「んー、やだ。昨日は及川さんに邪魔されたし。」



あぁ、昨日のあれか…。(第16・17話参照)
あれも恥ずかしすぎたよなぁ…。

またこうやって意地悪してくるし。

ふたりにきりになると抜ける敬語と呼び捨てにも不覚にもきゅんときてしまう。
ずるいと思う。整った顔で見つめられてそういう態度をとられて意識をしてしまうのも当然だ。



「…ねぇ、覚えてる？」


『んー？』


「小さい頃はよくこうやって」



そう言いながら私の手に自分の手を絡めてくるくにみん。
突然のボディタッチにびくっとしてしまう。



「手繋いで帰ってたじゃん」


『…な、いや、そ、そうだけど…、これ、恋人繋ぎだし…、あの、』



そう言い返すが、さらに繋いだ手に込める力を強くする英さん。
顔と手に熱が集中するのが自分でもわかる。



「ふふっ、なんか体熱くない？気のせい？」


『っ、確信犯やめてよね、こっちは手汗やばいんだから』


「もっと女の子らしい反応してよ笑、それでも嫌がらないんだね」



にへら、と笑う顔は本当に綺麗で
愛おしいな、そう感じた。



『…うるさ。…私はいっぱいいっぱいなんですー』




「俺も、だから。」






ほんと、調子狂う。



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