あやしいバイト始めました 3

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さっきからなんだか違和感を感じる。


あれからお店を巡ったり、いくつか温泉に入ったりしたが夕方になるにつれ光くんといることが多くなった。



別に嫌な訳ではないが、さっきから薮くんが高木さんやいのちゃんの方に行っている気がする。





｢ 光くん、俺とばっかり話してて楽しい？ ｣



光『 ふふっ、どうしたの急に。十分楽しいよ。 』




嘘だ。

嘘。



光くんは俺並に嘘をつくのが下手。
( 俺が嘘をつくのが下手なのは、前に自分の身をもって体験した。)


さっきから目が俺の方を向いていない。

明らかに薮くんの方を気にしている様子。




｢ もしかして…薮くん？ ｣




光『 ああっ、何でもない、何でもないから。 』




｢ 本当に？ ｣



光『 うそ。さっきから薮が全然俺と話してくれない。どうしよう、嫌われちゃったのかな… 』



薮くんに限って光くんを嫌いになることは無いと思う。


いつでもノロケ話ばっかしてくるし、隙があれば光くんの話ばかりしているあの人がありえない。




｢ 薮くんにも何か事情があるんじゃない？思いっきって聞いてみたら？ ｣


光くんは何か決心したような顔つきで


光『 うん…、そうだね。頑張って聞いてみるよ！ありがと、大ちゃん！ 』

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