あやしいバイト始めました 3

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光side
( ｢｣←光 )
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薮が、薮がおかしい。


いつもならこっちが嫌になるくらい、くっついてくるくせに今日は何もしてこない。




夕ご飯を食べて部屋に戻ってきたもののほとんど会話をしていない。




俺が強引に連れてきたのが嫌だったのか、それとも俺になんか興味が無くなったのか、なんてネガティブな考えばかり頭に浮かぶ。




大ちゃんに思いきって聞いてみればと、あとおしされたものの勇気が出ないが、このままだと埒が明かないので勇気を振り絞って聞く。



｢ ねえ、薮。俺のこと嫌い…？ ｣



薮『 光、どうしたの急に。 』



｢ 薮には俺なんか釣り合わないよね。可愛くもないし、好きって全然言わないし… ｣


どうしよう。


日々の不安が次々に溢れ出ていく。




｢ せっかくの旅行なのに…ごめんね。だから、今日話してくれなかった、んだよね。 ｣



あー、涙まで零れてくる。


素直になれない自分が大っ嫌い。




薮『 ごめん、ごめんな。 』




不意に、抱きしめられた。



暖かくて、落ち着くその腕。



今日、たくさん触れたかったのに。




薮『 不安にしてごめんな。俺は光のこと大好きだから安心しろ。嫌いになることなんてないから。 』




強く、強く、優しく包み込まれる。



薮『 俺、彼氏失格だな。 』

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