リスナーやめたいですっ！【橙】

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居るとは思わなかった待ち合わせ場所にはふぇにくんが居た

夕方頃までは晴れていたから傘なんか持ってない

びしょ濡れになるまで待っててくれたんだ…

連絡もなしにこんな遅刻してくるやつなんかと一緒にいたくなんかないはず

合わせる顔なんかない

頭ではちゃんと分かってる、けど

身体がとっさに動いてしまったふぇにくんの方に

ふ「え？」

『ごめんなさいっ！！私、わたしっ…』

なぜだか分からないけど自然に涙が出てくる

ふ「どうしてAちゃんが泣くの？」

『だって…だってなんにも無しに遅刻して千秋さんがびしょびしょになっちゃって…』

ふ「気にしてないよ、仕事とかでしょ？お疲れ様。それよりここに来てくれた事がうれしかった」

思いもしない返答にびっくりする

『ありがとうございますっ、私待ち合わせするのが千秋さんでよかったです！』

ふ「そう言ってもらえるとうれしいなぁ」

そういえば、ふぇにくん顔が赤い？

『あのすみません、』

高身長のふぇにくんのおでこに手を伸ばす

ふ「ん？なに？」

やっぱり

『めっちゃ熱いですよ？！風邪ひいてるんじゃないですか？！大丈夫ですか？！』

それもそうだ、あんなに長時間雨の中にいさせてしまったんだから

ふ「えー俺免疫力強いのになー」

ちょっと悲しそうな顔しててかわいい…

じゃなくて！！

ここからふぇにくん家は遠い、

『いったん私の家行きましょ！』

ふ「へ？」

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