【HQ】ナルシストがーる４

ナルシスト度１８２* ページ48

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「ん〜〜」



シャーペンの芯をカチカチしながら、木兎さんを凝視する。
うーん、いつもと違うとこといえば、いつもよりアツくなってるくらいだよね。

アツくなるとミス連発しちゃうとか？



悶々と木兎さんの弱点を考えてみるけれど、わからない。

でも、アツくなってるのを煽ってみたら、どうだろう。
よし、やってみよう！



「烏野いけるよー！！
木兎さんなんかショボいし！！」



「！？」



ショボい、というワードに反応した木兎さん。ああ…と他の梟谷のメンバーががっくりする。


もしかして、私の予想大当たり？




「コサキ！俺をショボいって言ったの、後悔させてやる！」

「え〜？無理しなくていーんですよ！身の丈にあった発言しましょ！」



煽るのってこんな感じだよね？

月島の煽りを散々受けてきた成果だな…！




「湖咲がゲスい顔してる…」

「月島の影響か…？」

「チョットなんで僕のせいなわけ？」

「美少女のゲス顔って危ないね…」



烏野の1年組がコソコソと何か言っているけれど、気にしない。



そしてそのあと、木兎さんにボールが上がり、まさかのスパイクミス。

煽っといてなんだけど、びっくりした。



とりあえず、烏野逆転だ。





「赤葦…」



ゆらり、と木兎さんが力無く赤葦さんの名前を呼ぶ。

どうしたんだろ…？




「今日はもう俺に上げんなっ…!!」




はい？？




「わかりました」

「えっ」



はいいいい？？？





「じゃあ上げない間に落ち着いて下さいね」



いや、木兎さんエースじゃん！何言ってるの？赤葦さんも、「わかりました」って！アッサリしすぎじゃない！？



混乱したけど、試合は待ってくれない。

うん、ラッキーって思うことにしよう…！






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