速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！

問題児はトラウマが蘇る ページ8

「『knights』に仲良くしてって言ったの、私なんだ」



レオ「うん、それで？」



「それでね………ってえ！？」



レオ「どーしたんだ？」


「いやいやいや！普通もっと驚くでしょ！」



レオ「ナルに聞いた！」


「なるこちゃーーーん！！」



言ったんなら教えてプリーズ！


同じクラスなんだし！！


「で、レオは怒んないの？」


レオ「？ 怒んないぞ？なんでだ？」


「いやレオの『knights』を変えたのは私だし…。

私のせいでしょ！」


レオ「まあそうだな！」



「そうなんだけどはっきり言われるとグサっとくるね！」



悪気はないんだろうけど心に刺さったよ！


ガラスのハートなんだから丁寧に扱って！


「なんで怒ってないの？」



レオ「別に俺は仲良しこよしのユニットが嫌なわけじゃないからな！


そのせいで弱くなってるなら…俺が守った『knights』はもうないってことだ。


だからAのせいじゃない！安心しろ！」



「おぅ…。良かった、良かった！








まあでも」



そこまで言って一旦黙った私をレオが不思議そうに見た。



レオ「？」



「私のせいとか関係なく、首突っ込ませて貰うけどね！！」



ピースとウインクを決めた私。



流石私、イケてるね☆←




にしてもー。



3のBの皆さん、いなくなっちった。


移動教室なのかな？


ちくしょう、渉さんとAmezingしたかったのに！←？



なんて呑気にしてたからなのか、レオがさっきから黙り込んでいたことに気づかなかった。



「…あ。レオ、そーいえばさっきから黙り込んでるね、どしたの？」



レオ「………な」




「はい？」









レオ「関わるな」



レオが発したたった5文字の言葉。


だけどそれには、凄い威圧感があった。



「…ごめん。


悪いけど、引けない。


『knights』は、もう_____________






私の仲間だ。






仲間を見守る、なんて優しいこと、私はできないから！


自分に関係なくても頭を突っ込んで行く！


それが私だよっ☆」




レオ「………なら」




さっきとは打って変わって雰囲気が変わったレオ。



そんな姿に目を奪われていたら、ゆっくりとレオが歩み寄ってきた。



英智先輩のときの、『あれ』が脳内に再生され、


レオと重なった。







怖い。



誰か。




助けて。




あのとき、どれだけそう思ったか。



無意識に身体が強張る。


後ろへ、後ろへと足が動く。



私は壁へと追い詰められた。

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