速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！

北斗の失恋 ページ40

北斗side





授業中、放送が流れた。





ただの放送じゃない、Aが衣更にむけて告白をした。





2のAの奴らは驚いたように目を丸める。




神崎などは顔が真っ赤だし、遊木もだ。




スバルや、珍しく出席していた逆先は面白そうにしている。




クラスも、その二つに分かれた。




そんな中、俺はただ1人、浮かない顔をした。







＿＿＿大っ好きだぁぁぁ！！！






その言葉を聞いた途端、鈍器で頭を殴られたような感覚に襲われた。





あぁ、今、この瞬間




俺は、失恋してしまったんだ。








わかっていた。






衣更はAが好きで






Aは衣更が好き。





それでも、諦められなかった。




『DDD』でAが来たとき、あの時から俺はAに恋してしまっていた。








真っ直ぐで、どんな女子より魅力的な彼女に。








俺は小さい声で呟いた。









「…幸せになれ。…大好きだった人」








そのエールは、誰にも聞かれることなく、





淡い空へと消えた。

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