速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！

問題児は赤くなる ページ3

私が悩んでいる間にも、レオは悪そうな笑みを浮かべながらパンケーキを向けている。


ぜっっっったい楽しんでるよこの人！！


レオ「ほら〜、早くしないと昼休み終わるぞ？」


ち、ちくせう…



私は意を決するとパンケーキにパクついた。


ああ、なんでこんなに美味しいんだ！


なんでこんなに魅力的なんだぁぁぁ！！


私は悪くない、美味しすぎるパンケーキが悪いんだ。


「うまいー！！！」


レオ「なんか犬に餌付けしてる気分だ！」


「私犬なの！？」



そんな会話をしていた時だった。









真緒「…………は？」



聞き覚え、というかほぼ毎日聞いている声。


振り向くとそこには、2のBのメンバーがいた。



あ、もしかしてあーん見られた？



まあいっか、恥ずかしいけどみんなスルーしてくれるはず！


「あ、真緒！やっほー、授業サボっちゃった☆」


弓弦と晃牙はいないみたい。

弓弦は桃李のところだろーし、晃牙はこーゆーの嫌いだもんね！


みか「な、な、あんた誰や！Aちゃんに手ぇだしよって！」


手を出す？


手を出すって、あの少女漫画である意味？


「いやちがう…」


レオ「だって俺ら、恋人同士だし。な〜？」


はい？


恋人！？


「何言ってんのレ…」


レオ「ほーら、証拠！」


全く無視ですか！！


と思った途端、唇の端をヌルッとしたものが触った。




これ、舌だ。



理解するのにそう時間はかからなかった。




……。



え？は？



状況が理解できず、困惑する。



レオ「ココ、クリームついてたぞ♬」


レオがそう言って舐められたところを指す。





ボボッ




顔が熱くなった。



「な、°€+=○〒%！！」


動揺しすぎて、自分でも何言ってるかわかんなくなった。



真緒「…A、そいつと付き合ってるの？」


真緒はいたって普通の声で、なんでもなさそうに聞いた。



少しチクッてしたのは気のせい。


「なわけないでしょ！レオもからかわないでよ！？みっくん呆然としてるじゃん！」


レオ「わっはははは！！悪い、お前らの反応が楽しくてつい！」


「ついじゃないっ！」


このとき、私はレオの言っていた『お前ら』は私とみっくんかと思っていた。


それが違ったということを、後々知る。


真緒「んだよ…心配させんなよな」


「ごめーん☆てゆーかなんで私が謝ってんだろ！？」


一件落着、と思いきや。



凛月「…王様？」


鳴上「なんでここに…」



世にも迷惑な争いの幕開けだった。

問題児は待ちくたびれる→←問題児はパンケーキを食べる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す