速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！

問題児は指導をする ページ19

私は、文句を言う二人を無視する。ちなみに司はいきなりすぎて焦ったのか、ぽけっとしている。

「えーっと……。司」

私がそう呼ぶと、ハッとしたようにこっちにくる。


司「なんですか…。強引ですよ、smartな方法とは言えませんね」


「最後のターンのとこ、足反対だったし、0.001秒みんなより遅い。
その0.001秒が統一性をなくすからね！でも身体がついて行ってないわけじゃない。

音楽をまだ完璧に掴めてないだけ。だから暇さえあれば音楽聞いててね。
まあジャッジメントだから揃えなくてもいいけど。

あとは歌。声が余裕ないの、バレバレだよ。『knights』は優雅なユニットなんだから余裕ないのを観客に悟られちゃダメ！」


スラスラと思ったことを口にした私に全員がポカン、となる。

私はその反応さえも無視して、凛月に目を向ける。


「凛月はダンスに性格出ちゃってる。完璧なんだけど、指先まで力がこもってなくてイマイチ、って感じ。
そこさえ直せば格好良く見えると思うよ」


「なるこちゃんはダンス、パフォーマンス、歌。ダメなとこはないけど、自分を出しきれてない。

他のメンバーを気にしてバランス考えてるでしょ。『knights』って個性的だし。

けど、バラバラなはずなのに何故か統一感があるのが『knights』だから。それはなるこちゃんが一番知ってるはずだよね！」


「泉っち先輩はとにかく体力をつけること！

いや泉っち先輩あるんだろうけど、後のこと考えて出そうとしないでしょ。
そのせいで後のパフォーマンスが疎かになってる！だったら体力づくりしちゃおーよ」



四人のところを一気に指摘した。


全員はしばらく呆気にとられてた。


一番最初に反応したのはなるこちゃんだった。



鳴上「…そういう指導、『trickstar』にもやって来たのォ？」


「うん！もちのろん！」


泉「道理で……最近ゆうくんのパフォーマンスに磨きがかかってると思った」



「えっ、やっぱわかる！？『DDD』のあと、更に体力つけたんだよ！」


凛月「あとさぁ…。このスポーツドリンク、カロリー気にしてるでしょ。

セッちゃんでも飲めるよ」


「ふっふーん！体型維持はアイドルの基本だからね！」



司「まだあなたがこちらに来てからさほど時間は経っていないのに…。なぜですか？」


「んー、した事と言えば、世界トップアイドルのビデオめちゃくちゃ見たな！あと自分で踊ってみたり！」


私は、プロデュースの才能は無くても、持ってる才能で努力してくからね！

はいそうです。私がバカです。→←問題児は強引

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