35.久しぶり、こんにちは。 ページ36
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起きていた問題も無事解決し、
時間は午後へと近づいていった。
ドクドクドクドクドクドクドクドク・・・・・
心臓の音が、早くなっている気がする。
私に近づいてくる…美人な女の子たち。
「久し…ぶりだね、A。
憶えてる・・・？花梨、だよ。
陽和も、春海も、心雪も、優希も、一緒だよ。」
みんな、どこか申し訳なさそうな顔をしている。
・・・・・・どうしてだろう。
言いたいことも、聞きたいことも、たくさんあるのに。
緊張、してるのかな。
友達相手に？
…私、友達なのかな。
もう、7年近く会ってない。
話しかけてきた花梨の顔も、ほとんど憶えてなかった。
それでも、友達っていう？
世間では、きっといわないと思う。
「久しぶり…花梨。憶えてるよ。唯一無二の友達、だったから。
みんな………雰囲気変わったね。」
だった、と言ったのは、護身のため？
……そうかもしれない。
陽和「もう、7年だもんね。」
春海「そういうAだって、すごい雰囲気変わってるよ。」
心雪「ずっと、5人じゃ足らないって思ってたんだよ。
ずっと、Aに会いたかった。」
優希「でも、時間がなくて。
高校生になって、結構自由になったから、そろそろ会いに行こうかって思ってた時にさ、
かなりイケメンな5人が私たちのところを訪ねてきて。
体育祭の招待状もらったから、ちょうどいいね、って。
来るの遅くなって、ごめんなさい。」
……そう、なんだ。
なんで、私、
あの時の言葉、信じてなかったんだろう。
申し訳、ないな。
「…私こそ、ごめんなさい。」
花梨「…どうして？Aは何も悪くないよ。」
「みんなが来ないのは、私のことが嫌いになったからだと思ってた。
みんなが転校したのは、私の妹の奏のせいだから。
だから、」
春海「そんなこと、気にしてるの？」
…そんなこと？
そんなこと？
親友と離れることが、そんなこと？
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年9月1日 16時
