34.Trouble ページ35
潤くんとの見回りを終え、
臨時の生徒会室となっている事務室に戻ると。
翔「はぁぁぁ！？
弁当が足りない！？
毎年恒例なのにか！？」
何かトラブルが起きたようだった。
潤「翔さん、どうしたの？」
翔「毎年恒例の、豪華な弁当の数が足んねぇんだって。
上の会社に、一定数を越えた弁当は作んなって言われてるらしい。」
……なるほど。
よくあるパターンが今まさに起きてるっていう事ね。
……一肌、脱ごうかな。
「櫻井さん、その上の会社っていうの教えて貰えますか。
あと、弁当屋さんの名前。」
翔「え？あ、あぁ永倉株式会社。
弁当屋さんは、東條っていう会社。」
「ありがとうございます。」
私はそれだけ言い放ち、
その会社に電話を掛けた。
「あ、もしもし。
佐貫グループの、佐貫Aと申します。
社長に繋いで頂けますか。
どうも。お久しぶりです。
早速で悪いのですが、
御社のグループ内の東條、
という会社を買い取りたいのですが。
ええ、早急に。
80億？えぇ、構いません。
今手続きを取って頂けるのであれば、
さらに20億プラスしますが。
そうですか。ありがとうございます。
では、もう佐貫グループ系統の会社、ということで構いませんね？
はい。はい。
早急な対応感謝致します。
それでは、はい、失礼致します。」
潤くん達が目を丸くして驚いているのを横目で見つつ、
次は弁当屋に電話を掛ける。
「あ、もしもし。
只今御社を買い取らせて頂きました、佐貫と申します。
本日用意して頂く分の弁当、お昼までになんとかなりますよね？
多少費用が掛かっても構いません。
よろしくお願いします。失礼致します。」
一件落着！
父には好きなものを好きなだけ買えと言われてるし、
私の預金は兆を超えるから大丈夫。
(暇だったから株をやったらすごく儲かった)
役に…立てたのかな。
潤「会社ごと買うって…
男前すぎでしょ…」
和「100億…
俺らにとっての100万みたいな…？」
雅「佐貫ちゃんかっこいい。」
翔「助かった…
この解決方法はあってるのか？
いやまぁ合ってるとしよう。」
智「ちょーかっちょえーな！」
1番役に立たないと思ってた名誉と名声。
どんな形であれ、少しは役に立てた…
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年9月1日 16時
