29.嫌がらせ ページ30
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あの、公園の一連の流れを。
学校の誰かに見られてたらしい。
《松本潤と佐貫A交際！？》
なんていう週刊誌みたいな題名付きの新聞が黒板に貼られていた。
写真付きで。
それはまるでキスしているようにも見えて。
でもそれは潤くんが私の口内に薬を塗っているところ。
あぁ、やられたな…。
なんて冷静に見ている自分がいた。
周りからジロジロ見られて、
コソコソと内緒話をされた。
慣れっこだな…。
でも潤くんに迷惑は掛けたくないので、
新聞を取って、
ビリビリに破いて黒板の近くに置いてあったゴミ箱に捨てた。
「下らないことして嘲笑いたいのは分かるんですけど。
まずは頭良くなって私と対等に勝負できるようになってからにして下さい。
控えめに言って頭の悪い人の行動としか思えません。」
それだけ言い放って私は自席に着席した。
ホントに下らない。
頭の悪い人ってこういうことしか出来ないんだよね。
きっとこれも、生徒会に入れなかった女子の妬み。
キスしてるかどうかなんて、その場で見てたらわかるはず。
それでもキスしてる風に見せるってことはわざとって事。
このクラスに犯人が居るかなんて興味無いけど。
一応これから、が無いように釘をさした。
その日、潤くんは来なかった。
というか、会長と副会長によって保護されていた、らしい。
6限目が終わり、帰宅の支度をしていたところ、
二宮さんに呼ばれた。
和「潤くんが呼んでるから生徒会室来て」
とのこと。
言われた通り、生徒会室に向かうと。
潤「佐貫、ほんっとにごめん！」
と土下座をしそうな勢いで謝られた。
「いや別に…潤くんのせいじゃないし...」
和「........え！？今なんつった！？」
……え？
「じ、じゅん…くん？」
和「え、潤くん潤くんて呼ばれてんの！？
てか良いの！？」
良いの？........とは、、、
え、だって潤くんから呼べって言ってきたじゃない。
翔「それだけ佐貫ちゃんのこと気に入ったってコトでしょ？」
なんて櫻井さんがニヤニヤしながら潤くんを見る。
潤「翔さん気持ち悪い。」
そんな櫻井さんを一蹴りした潤くん。
平和な日々が過ぎ去ろうだなんて、まだ誰も知らなかった。
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年9月1日 16時
