02:天才お金持ち高校 ページ3
お金さえあれば、入学できる高校。
だけど、そこそこ頭がいい。
私がこの春入学するのは、そんな高校。
新入生挨拶を担当するのは1番頭のいい人。
今年担当するのは私。
そりゃあそう。
この為に、今日まで頑張った。
表向きの顔を最初から印象づけるため。
「完璧」というレッテルを貼られるため。
母「A、頑張りなさいね。
私たちもきちんと見ておくわ。」
「ありがとうございます。
そのお言葉、本当に嬉しい限りです。」
気持ち悪い。
こんな私、私じゃないのに。
父「......せいぜい頑張りなさい。」
「お父様も。ありがとうございます。
ご期待に添えるよう、努力いたします。」
奏「お父様〜、お母様〜！」
なんて言いながら双子の妹、
奏が此方に走ってくる。
父「お前は佐貫家に泥を塗る気か？
はしたない事をするのでは無い。
少しでもAを見習いなさい。」
奏「すみません...お父様。」
母「目上のお父様に向かってその言葉は何ですか？
A、正しくは？」
「申し訳ございませんでした、です。」
母「えぇ、そうよ。流石Aね。
奏も少しはAを見習いなさい。」
「お父様、お母様。
私は準備がありますので、
失礼しても宜しいでしょうか？」
母「そうよね。えぇ、いいわよ。
Aの勇姿を見たら私達は帰るわ。
A、帰りは執事の品田が車を用意しているから
それに乗って帰りなさいね。」
「ありがとうございます、お母様。」
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年9月1日 16時
