15:世界は面倒なことだらけ ページ16
柚季さんとのティータイム後、
軽く勉強し、父と母を迎え、
ディナーを嗜み、シャワー浴び、寝床についた。
窓から朝日が差し込んできて、私は目が覚めた。
制服に身を包み、準備が出来たのでダイニングへ。
父と母とメイドや執事に挨拶し、
相変わらず遅めに起きてきた奏に挨拶し、
品田が運転する車に乗車し、学校へ向かう。
教「おはようございます。」
挨拶をしてきた先生に体を向け、
おはようございますという声を掛けつつ
30°のお辞儀。
教室に入り、自分の席につき落ち着く。
潤「おはよ」
「ん？あぁ、おはよう。」
潤「昨日はごめんな」
「気にしてない」
潤「…今日さ、放課後生徒会に入れる人だけ
先生から手紙を貰うんだ。」
「へぇ〜、もう決まったんだね。」
潤「…うん。」
「…浮かない顔してどうしたの」
潤「佐貫が生徒会に入ることになった」
……
「……はい！？」
潤「いや、マジでごめん。
昨日テスト解いてたじゃん。
あれ見ておーのさんが佐貫の事気に入ったみたい」
「……」
潤「で、でもっ、特典もあるよ！
おーのさんの絵がいつでも見れる！
しかも本物！
あと！翔さんに勉強教えてもらえる！」
「……役職は」
潤「好きなのでいいって！
会計、庶務、書記の中から選んで！」
「……会計」
潤「おっけ！翔さんに言っとく！」
「……奏に殺される」
潤「奏？」
「…My sister」
潤「あ、妹か。
昨日来てたわ」
「重度のイケメン好き」
潤「……。」
「タイプなのは二宮さんか櫻井さんらしい。」
潤「頭が良さそうな人がいいって訳か」
「否めない」
潤「そこは否定して」
「事実」
潤「おい」
「…奏がそう思ってるだけで、
私はみんないい人だと思ってる」
潤「……いい事言う」
「別に思った事を言っただけ」
いつからだろう。
いつから、
人を良い人と悪い人で決めるようになったんだろう。
その判断は、個人差があって、
好き嫌いも少なからず含まれているだろうに。
……いつから、
純粋に人を信じなくなったのだろう。
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年9月1日 16時
