11:気にすんな ページ12
潤「カズ、コイツ彼女じゃねぇよ。
クラスメイト。
ほら、まーもカズも同じクラスだよ。
てか、あれ、おーのさんは？」
はっ、そうだ、大野さんのサイン！
和「出てますね、
帰ってくんのは〜20分後くらい」
………………
潤「いや、ごめん佐貫。
まさかいないとは思ってなかったんだよ。」
雅「潤ちゃん怒られてる〜！」
「……帰る。」
潤「いや20分だから！な！待とうよ！
翔さんに勉強教えてもらったらスグだよ！」
翔「……？オレ？」
潤「ごめん翔さん。
ほら、翔さんが作ってたテストあるでしょ？
出してもらっていい？」
翔「良いけど…コレ、高三の内容だよ？」
潤「分かんないとこあったら翔さんに聞く形式で！
佐貫そんなに睨むなよ〜」
……櫻井さんに免じて許す。
・
テストを一通り解いて、櫻井さんに渡す。
翔「……早くね？
てか、え！全問正解なんだけど！」
潤「……恐怖」
「人をなんだと思ってるの松本潤さん。
これくらい出来て当然なの…私は。」
和「佐貫家の御令嬢だから…か。」
……
潤「……カズ。」
しばらく沈黙が続いた。
・
智「ただいまー
って何、この空気。」
翔「智くん…おかえり」
雅「おーちゃん、おかえり」
智「ただいま。
何で潤と和が真顔なの。
あれ…この子、新入生代表挨拶の…」
「どうも、佐貫です。
松本さんに連れられて少し挨拶に伺ったのですが、
私はもう帰りますね。」
……サインは諦めよう。
潤「佐貫、サインはいいの？」
「またの機会にする。
久しぶりに楽しめた気がする。
…連れてきてくれてありがとう。」
潤「…気にすんなよ。
今度カニクリームコロッケ食わせてやるから」
「いや、意味わかんないから(笑)」
潤「コロッケだって唐揚げだって
メンチカツだって食わせてやる」
「…そんなに食べれないよ。」
潤「…また明日な。」
「そりゃあそうでしょ。隣なんだから。
じゃあ。」
潤「気にすんなよ！」
何なの、この最期の別れみたいなの。
…別に気にしてないわ。
佐貫家の令嬢だってことは、誰よりも知ってるもの。
私自身が1番わかってる。
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年9月1日 16時
