６．オファー。 ページ6
潤「あ、忘れてた、今日はAをオファーする為に来たんだよね。」
お米を咀嚼してたら、
いきなりそんなことを言うからビックリ。
「ドラマの？」
潤「そうそう、題名は確か...
『苦い恋と甘い菓子』だった気がする。
演出家オレね。」
「それってもしかして…」
潤「Aパティシエ役でオファーされてる。
相手役は〜、二宮和也だったかな。」
「.........え！？
あの人ってパティシエじゃないの？！」
潤「ん？パティシエらしいね。
相手役もパティシエの設定だし、
何よりイケメンって設定だし、
ピッタリだったからオファーしたっぽい。
でー、その二宮？は、
最初は断ってたらしいんだけど、
相手役がAだって分かったら、
『最初で最後』ってことでOKしたらしい。
監修は、二宮の師匠の大野って人らしいよ。
腕はピカイチだから大丈夫だって、
二宮が推薦した。
A受ける？」
なんか、なんか...
頭が追いつかない…
大野さん？聞いたことない…
何で二宮さんは私だって聞いてOKした？
全然わかんない……
でも、潤が言ってるんだし、受けるしかないよね…
「うん、受けるよ。」
潤「了解！
Aは、サラっていう名前の役。
彩りに藍色って書いて彩藍。
彩藍は会社員だったんだけど、
幼い頃からの夢のパティシエールが
諦めきれなくて、会社を辞める。
専門学校に通って、念願のパティシエールに。
それで、有名なパティスリー、
『suiker』に入る。
それで、相手役のハルキ、
漢字は陽だまりに稀、と書いて陽稀。」
「じゅ、潤、落ち着け、後は台本で読む。
今はお酒を飲もう。」
潤の話を遮って、飲み会を再開。
危ない…あのままだと朝まで語られるとこだった…
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年6月23日 20時
