A組のプリンセス【1st day】

" 主犯と共犯 ページ3

柊side


俺はこの10日間の為に生きてきたと
言っても過言ではない。


今からの戦いは苦戦しそうだ。


そんな事を思いながら
ダンボールに入ったあるものを
台車に乗せて運んでいた。


魚住「ぶっきー、どーん！」


ダンボールの山が全て崩れた。


宇佐美「遅刻するなよ」


そう言って2人は逃げていった。


あいつら...


茅野「あのー、手伝いましょうか？」


「大丈夫だ。遅刻するぞ」


茅野「は、はい」


茅野も去っていった。


『柊先生、手伝いますよ？』


「なんだ、早乙女か」


『2人の方が早いですし』


「ああ、ありがとう」


そうして、2人で美術室へ。


扉を閉める。


『ちゃんと動く？落としたから
壊れたんじゃ』


「いや、ちゃんと動く」


『一颯、私、貴女を信じてるから』


「もちろん、俺もだ。ほら」


俺は時計のようなものを渡した。


『これが爆破のスイッチね。
こういうのワクワクする』


「むやみに押すなよ」


『状況を詠んで、
バコーンってするんでしょ？』


「ああ」


俺はそっと姫を抱きしめた。


「姫、ごめん。お前にこんな役やらして」


『それは違うよ。
私は貴方の為に生きるって決めたから。
それにこの計画は私が計画したから。
そうでしょ？』


「まあな」


『そろそろ行こ？遅刻しちゃう』


俺は頷き、教室に向かう。

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