A組のプリンセス【1st day】 (ページ19)

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" さくらの罪ページ19

〇んで当然？
何考えてるの？

隼人に殴りかかろうとしたら

茅野「ふざけんな…」

さくらの声が聞こえた。
でも、いつもの声じゃない。
怒ってる！

茅野「ふざけんじゃねぇ！！」

さくらは隼人のお腹に飛び蹴りをかました。
その反動で、隼人は吹っ飛んだ。

昨日までの私なら
「さくら、何してるの？」
って怒れたと思う。

隼人があんな風になってたなんて
失望したよ。
隼人を庇える気がないよ。

茅野｢あんた達に何が分かんの！？
澪奈の…何が分かんの！！
澪奈はいつも凛としてて
結局薬なんかやってなかったし、
なのに情報に踊らされて
彼女を追い詰めたのは
あんた達じゃない！！
なんで死んでまで
悪口言われなきゃ言わないの！？
許せない、絶対許せない！！」

さくらは、早口でそう言った。

さくらは感情が高まった時は
早口になる癖がある。

私はそれで確信した。
さくらは澪奈の事、
本当は友達だと思ってたんだ！と。

茅野「けど…一番許せないのは私だ……
澪奈を被写体としてしか見てなかった
先生の言う通り、
手紙を書いたのはちゃんと意味があった」

さくらは手紙のラスト
一文を読み始めた。

茅野「“さくらとは友達になれない”
滲んでるの…なれないの文字が……」

茅野「私はそれに気づこうとしなかった。
気づかないふりをした。
怖かったから。
私も澪奈みたいにみんなに
無視されるのが怖かったから。
澪奈のSOSを踏みにじった。
澪奈が自〇したのは……私のせい。
私のせいで…澪奈は命を絶った。
ごめん…ごめんね澪奈……」

さくらは、俯いてそう言った。

柊「それがお前の答えか？
お前のせいで景山澪奈は死んだ、
そうだな？」

茅野「はい」